『しらみとのみ』のあらすじなど (KHM030)

グリム童話『しらみとのみ』のあらすじや、関連情報などを詳しく紹介します。

 

『しらみとのみ』のあらすじ

シラミとノミはいっしょに暮らしはじめて、卵のからを入れ物にしてビールをつくった。

すると、シラミはその中に落ちてやけどをしてしまい、ノミは大声で泣きはじめた。

 

小さい部屋のドアはノミに、なぜ泣いているのとたずねた。

ノミは、シラミがやけどをしたからだとこたえた。

すると、小さな部屋のドアはギイギイときしみはじめた。

 

すみっこの小さいほうきは小さなドアに、なぜギイギイきしむのかとたずねた。

小さなドアは、シラミがやけどをして、ノミが泣いているからだとこたえた。

すると、ほうきはおそろしい勢いでそうじをしはじめた。

 

そこへ、小さい荷車が通りかかってほうきに、なぜそうじをするのかとたずねた。

ほうきは、シラミがやけどをして、ノミが泣いて、ドアがきしむからだとこたえた。

すると、荷車はおそろしい勢いで駆けだした。

 

通りかかったそばのこやしは荷車に、なぜ走っているのかとたずねた。

荷車は、シラミがやけどして、ノミが泣いて、ドアがきしんで、ほうきがそうじをするからだとこたえた。

すると、こやしはまっ赤な火をあげて燃えはじめた。

 

小さい木はこやしに、なぜ燃えているのかとたずねた。

こやしは、シラミがやけどして、ノミが泣いて、ドアがきしんで、ほうきがそうじをして、荷車が走るからだとこたえた。

すると、小さい木はからだをゆすりはじめた。

 

水がめをもってやってきた女の子は小さい木に、なぜからだをゆすっているのかとたずねた。

小さい木は女の子に、シラミがやけどして、ノミが泣いて、ドアがきしんで、ほうきがそうじして、荷車が走って、こやしが燃えるからだとこたえた。

すると、女の子は水がめをこなごなに割った。

 

そして、水のわきでている泉は女の子に、なぜ水がめを割るのかとたずねた。

女の子は泉に、シラミがやけどして、ノミが泣いて、ドアがきしんで、ほうきがそうじして、荷車が走って、こやしが燃えて、小さい木がからだをゆするからだとこたえた。

すると、泉はおそろしい勢いで流れだした。

 

それで、女の子も、木も、こやしも、荷車も、ほうきも、ドアも、ノミも、シラミも、みんないっしょに水の中でおぼれて死んでしまった。

『しらみとのみ』の感想・一言コメント

おなじみ、人間が主人公ではないコメディ。

ドアやほうきも出てきて、相変わらずハチャメチャになっていく。

連鎖していく感じが、「悪循環」をイメージしているようにも見える。

 

最初のきっかけを作ったのはシラミとノミだが、最後には女の子を含めて、全員がおぼれてしまう。

ちょっとしたミスが命取りなのか、連帯責任なのか、そんな教訓が見られそうだ。

『しらみとのみ』の基本データ

収録ナンバー

KHM030

原作タイトル(ドイツ語)

Läuschen und Flöhchen

英語タイトル

The Louse and the Flea

日本語の別タイトル

  • 「シラミとノミ」

など

収録版

初版から7版までずっと。

 

 

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