『歌う骨』のあらすじなど (KHM028)

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歌う骨

グリム童話『歌う骨』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

目次

『歌う骨』のあらすじ

国を荒らすイノシシを退治すれば王女と結婚できるという王のお触れに、兄弟が挑む。

弟は森で出会った人物から助けを受けてイノシシを倒すが、兄にだまされて命を落とす。

弟の骨を拾った羊飼いが作った笛が真実を告げ、王が兄の罪を知る……。

『歌う骨』の教訓・感想など一言コメント

正直に生きることの大切さを伝えるお話。

善良な弟が報われず、兄の裏切りに命を奪われてしまう展開には胸が痛みますが、最後に真実が明らかになる結末はスッキリしますね!

ガイコツが歌って真実を告げる場面は印象的で、不思議さと少しの恐ろしさを感じさせますね。

羊飼いの純粋な行動がきっかけで物事が明るみに出る展開は、正義が小さなきっかけで実現することを教えてくれるようです。

一方で、弟の無念さがずっと心に残るお話でもあります。

素直で善良であることが、必ずしも報われるわけではない現実の厳しさを感じさせますね……。

それでも、悪事は必ず明らかになるという教訓は、現代にも通じるメッセージではないでしょうか。

全体としては、兄弟の対比や不思議な道具が登場するなど、童話らしい要素がたくさん詰まったお話です。

けっこうホラーに感じると思いますが、子どもにとってもわかりやすい形で正直であることの大事さを伝えてくれる作品だと思います!

『歌う骨』の基本データ

収録ナンバー

KHM028

原作タイトル(ドイツ語)

Der singende Knochen

英語タイトル

The Singing Bone

日本語の別タイトル

  • 「唄をうたう骨」

など

収録版

初版から7版までずっとだが、2版から少し話が変わっている

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本当は怖いグリム童話

  • 本記事はグリム童話集第7版『歌う骨』をもとにした要約です。
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