KHM025 『七羽のからす』のあらすじ

七羽のからす(原題:Die sieben Raben)

 

グリム童話、『七羽のからす』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

ある男には7人の息子がいた。

本当は女の子がほしかったが、なかなかできずにいた。

 

 

やがて望みかなって、1人の女の子をさずかることになる。

その女の子はとても小さく弱くみえたので、急いで洗礼をしようとした。

父親が1人の息子に、急いで洗礼用の水をくんでくるよう言うと、残りの6人もいっしょについて走っていった。

井戸のところで、彼らは思わず水差しを井戸に落としてしまい、途方に暮れた。

 

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父親はなかなか息子たちが戻らないので、きっと遊びほうけているのだろうと思った。

そして、女の子の洗礼が遅れてしまうとあせり、思わず、「みんなカラスになるがいい」と言ってしまう。

すると羽音が頭上にきこえ、見あげると7羽のカラスが飛んでいくのが見えた。

両親は自分たちの呪いを後悔し、7人の息子たちがいなくなって悲しんだ。

一方で女の子は元気に美しく育ち、ずっと兄さんたちの存在を知らなかった。

 

 

ある日、女の子は、街の人が7人の男の子はひとりの娘のために不幸になってしまったという話をしているのを耳にする。

娘はたいへん悲しみ、両親に兄さんたちのことをたずねた。

両親は、これは運命で娘のせいではないことを言いきかせたが、女の子はとても苦しく思い、自分が兄さんたちを救いにいかなくてはと考えた。

女の子はついに兄さんたちを救うため、両親からもらった小さな指輪と、すこしの食料をもって家を出る。

 

 

女の子は世界の果てまで歩き、お日さまのところまで行った。

だが、お日さまは小さな子どもたちを食べてしまっていた。

女の子は逃げだし、今度はお月さまのところまで行った。

お月さまはとてもいじわるだったので、女の子はふたたび逃げだした。

お星さまたちのところへいくと、彼らはとても親切で、女の子にヒヨコの足を渡し、ガラスの山に兄さんたちがいるから、これで開けなさいと告げた。

 

 

女の子は、その小さな足とともに歩きつづけ、ついにガラスの山をみつけた。

足をつつんでいたはずの布をあけると、中は空っぽだった。

そのため、女の子はナイフで自分の小さな指を切りおとし、門にさしこんで扉を開けた。

 

 

中に入ると、1人のこびとがいて、7羽のカラスは留守だから入って待っているよう女の子に伝えた。

小びとはカラスたちの食事を、7つの皿と7つの杯(さかずき)にいれて持ってきて並べた。

女の子はそのお皿からひと口ずつとって食べ、そしていちばん最後の杯の中に小さな指輪を落としておいた。

 

 

そのとき、カラスたちは帰ってきて、食事をするためにお皿と杯に向かった。

そして、人間のだれかが、自分たちのお皿や杯から飲み食いしたことに気づく。

7番目のカラスが杯を飲みおえると、そこに小さな指輪がでてきた。

彼らはそれが両親のものであることがわかり、「ここにぼくたちの妹がいてくれればいいのに」と願った。

それを聞いた女の子は、兄さんたちの前に姿をあらわした。

こうして、7羽のカラスは人間にもどり、喜びあい、楽しく家へと帰るのであった。

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