『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじなど (KHM023)

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はつかねずみと小鳥と腸づめの話

グリム童話『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

目次

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじ

昔、ねずみと小鳥とソーセージが平和に暮らしていた。

それぞれの役割をしっかり果たすことで生活は順調に進んでいた。

しかしある日、小鳥が他の鳥に「自分だけ苦労している」と言われ、その言葉を真に受けて役割を交換することに。

ソーセージはたきぎを取りに出かけるが、道中で犬に襲われて帰らぬ存在となる。

次に、ねずみが料理をしようとソーセージのまねをして鍋に入ってしまい、小鳥も……。

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』の教訓・感想など一言コメント

『わらと炭とそら豆』にも似ているブラック・コメディ。

今回の主役は、ネズミ、小鳥、そして腸づめ(つまりソーセージ)です。

生き物でない主人公が入ると、けっこうハチャメチャな話になることが多いようですね(笑)

役割を変えたことでバランスが崩壊し、取り返しのつかない結果になったこのお話。

シュールでブラックな展開に思わず驚きますが、実は「安定した環境や役割にはそれぞれ理由がある」という教訓が隠されています。

今までの安定を崩すというのは、大きなチャンスである一方、大きなリスクも抱えるということ。

安定のある生活なら刺激がないが、リスクは少ない。

今が幸せな人こそ、逆に新しいことをやってみたくなるのでしょう。

周りの言葉に流されて無理に変えると、思わぬリスクが待ち受けていることも?

「隣の芝生は青く見える」という言葉がぴったりですが、新しいことに挑戦する時は、今のバランスや幸せをしっかり見極めることも大切ですね。

ハチャメチャな展開ながらも、何だか考えさせられる一話です(笑)

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』の基本データ

収録ナンバー

KHM023

原作タイトル(ドイツ語)

Von dem Mäuschen, Vögelchen und der Bratwurst

英語タイトル

The Mouse, the Bird, and the Sausage

日本語の別タイトル

  • 「二十日ねずみと小鳥と焼きソーセージの話」
  • 「小ねずみと小鳥と焼きソーセージ」

など

収録版

初版から7版までずっと

  • 本記事はグリム童話集第7版『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』をもとにした要約です。
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