『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじなど (KHM023)

グリム童話『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

目次

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』のあらすじ

むかしむかしあるところに、小鳥とはねずみとソーセージが一緒に楽しく平和に暮らしていた。

それぞれ役割があり、小鳥はたきぎを集めてくることが仕事、ねずみは水を運び火をおこすのが仕事、ソーセージは料理をすることが仕事だった。

生活はかなりうまくいっており、財産もたくさんあった。

ある日、小鳥がたきぎを集めている途中、べつの鳥に自分の素晴らしい生活を自慢した。

するとその鳥は、「おまえは大変な仕事をしていて、別の2人は家で楽をしている」と言った。

ねずみは火をおこして、水を運べばあとは鳥が戻るまで家で休んでいたし、ソーセージは食べ物が煮えれば、体ごと入って味付けをするだけだからだ。

小鳥はそのべつの鳥が言ったことを真にうけてしまい、家に帰るなり、自分はいいように使われているから役割を取りかえようといった。

ねずみとソーセージは今までの役割がいちばん良いということを小鳥に言い聞かせたが、小鳥の言い分が勝ってしまい、くじびきで役割を取りかえることとなった。

そしてソーセージがたきぎを取りに行く役、小鳥が火をおこし水を運ぶ役、そしてねずみが料理をする役となった。

ソーセージはたきぎを取りに出かけ、小鳥は火をおこして、ねずみはなべを火にかけた。

しかしソーセージはいつまで待っても戻らず、心配になった小鳥はソーセージを探しに外に飛んで行った。

小鳥は道端で犬をみつけたが、その犬はソーセージを獲物だと思い、殺してしまっていた。

小鳥は強奪だと犬に訴えたが、犬はソーセージのもとでにせの手紙をたくさん見つけたので、その罪でソーセージは命を落としたのだと告げた。

小鳥は悲しみにくれ、たきぎを抱えて家に帰り、ねずみに全てを話した。

2人はとても悲しみ、お互い助け合っていくことをきめた。

そして小鳥は食卓の準備をし、ねずみは料理をしようと、ソーセージがやっていたように自分で体ごと鍋に入り味付けをしようとした。

しかし、ねずみはなべの中で動けなくなり命を落としてしまった。

小鳥はねずみが見つからなかったので、必死に探した。

すると火がたきぎにうつり、火事になってしまったので、小鳥は急いで水を取りに行った。

そこで桶が井戸に落ちてしまい、小鳥もそのはずみで落ちてしまった。

小鳥はあがってくることができず、溺れ死ぬこととなった。

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』の教訓・感想など一言コメント

『わらと炭とそら豆』にも似ているブラック・コメディ。

生き物でない主人公が入ると、けっこうハチャメチャな話になることが多いようです。

今回の主役は、ネズミ、小鳥、そして腸づめ(つまりソーセージ)。

お互いがしっかり役割を果たしながら生きている中で、そのバランスが崩れたせいで全滅してしまいます。

シュールなコメディながらも、笑えるようで笑えない部分もあります。

今までの安定を崩すというのは、大きなチャンスである一方、大きなリスクも抱えるということ。

安定のある生活なら刺激がないが、リスクは少ない。

今が幸せな人こそ、逆に新しいことをやってみたくなるのでしょう。

満足しながらも、いつだって隣の芝生は青いのです。

チャレンジ精神は大事ですが、今の幸せを壊してまで進むべきかどうか、考えされる部分もある童話です。

『はつかねずみと小鳥と腸づめの話』の基本データ

収録ナンバー

KHM023

原作タイトル(ドイツ語)

Von dem Mäuschen, Vögelchen und der Bratwurst

英語タイトル

The Mouse, the Bird, and the Sausage

日本語の別タイトル

  • 「二十日ねずみと小鳥と焼きソーセージの話」
  • 「小ねずみと小鳥と焼きソーセージ」

など

収録版

初版から7版までずっと

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