グリム童話『なぞなぞ』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
『なぞなぞ』のあらすじ
王子と忠実な召使いは旅の途中、大きな森で若い娘に出会い、彼女の家で休むことにする。
しかし、家には魔法を使うまま母がおり、飲み物に細工をしていた。
王子は馬で逃げ、召使いも後を追うが、飲み物がかかった馬は倒れてしまう。
召使いはその馬の肉をついばむカラスを捕まえ、食料として持ち帰る。
その後、宿屋に泊まるが、そこは危険な人々の隠れ家だった。
夜中、彼らが襲いかかろうとするが、カラスの肉に残っていた細工が原因で全員が倒れてしまう。
王子と召使いは無事に助かり、親切な娘に協力してもらい次の町へ向かう。
町では、美しいが気位の高いお姫さまが「なぞなぞを出し、解けなければ結婚、解けたら挑戦者を罰する」と宣言していた。
王子は「1人も倒さなかったが、12人を倒したのは何か」というなぞなぞを出す。
お姫さまは解けず、こっそり答えを聞き出そうと王子の部屋に忍び込むが……。
『なぞなぞ』の教訓・感想など一言コメント
タイトルから、「なぞなぞ」がメインになりそうなお話ですが、意外とそうでもありません。
なぞなぞが出てくるのは最後のほうで、そこに至るまでは冒険アクションといった感じです。
版を重ねるうちに、他のお話と結合して長くなったようですね。
また、魔女が2人出てくるのもおもしろいポイントです。
毒を飲ませようとした魔女と、次の宿で毒入りカラススープを飲む魔女。
知らない人に出されたものは、安易に口をつけてはいけない……なんて、どこかのアニメにありそうな教訓も読み取れます。
なぞなぞを出されたお姫様が、手段を問わずに答えを探し出すのも見どころ。
「ズルをしても最後には必ず見破られる」というメッセージも感じられます。
お姫様の強欲さがしっかりと描かれていますね。
なぞなぞが最後に物語を引き締める、意外性のあるお話です!
『なぞなぞ』の基本データ
収録ナンバー
KHM022
原作タイトル(ドイツ語)
Das Rätsel
英語タイトル
The Riddle
日本語の別タイトル
- 「謎」
- 「なぞ」
など
収録版
2版から7版まで。3版から他の話と混ざっている
- 本記事はグリム童話集第7版『なぞなぞ』をもとにした要約です。
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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