グリム童話『わらと炭とそら豆』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
目次
『わらと炭とそら豆』のあらすじ
そら豆は、おばあさんに料理されかかっていた。
おばあさんは、火力を強めるためにわらをつかんだ。
そら豆を鍋にあけたとき、ひとつぶ外へ飛び出して、わらの横にやってきた。
そして、かまどで燃えていた炭も、そこへやってきた。
彼らは話して、全員逃げるように計画を立てる。
外へ飛び出すと、川でわらが残りの二人を渡らせるために、自分が横になった。
炭はその性質からすぐ熱くなってしまい、冷やすために水の中へ飛び込んだ。
わらは炭の熱を吸収して、燃えだした。
そのまま、強い川の流れが二人をさらっていってしまった。
そら豆はこれを見て笑わずにはいられなかった。
だがそのせいで、身体がはじけとんでしまった。
しかし幸運にも、仕立て屋が黒い糸を使って縫ってくれたので、それからというもの、そら豆には黒い縫い目がついているのだ。
『わらと炭とそら豆』の教訓・感想など一言コメント
わらと炭とそら豆が主人公という、謎のメンツが織りなすコメディ。
とにかく、何も考えずに楽しんでもらうのが一番かと。
仲間の不幸を見て、そら豆は爆笑。
それで身体がはじけ飛ぶなんていう、ギャグ要素満載の設定です。
「あまり人の不幸を笑ってはならない」という教訓もありそうです。
『わらと炭とそら豆』の基本データ
収録ナンバー
KHM018
原作タイトル(ドイツ語)
Strohhalm, Kohle und Bohne
英語タイトル
The Straw, the Coal, and the Bean
日本語の別タイトル
- 「旅に出たわらと炭とそら豆」
- 「ワラと炭とソラマメ」
など
収録版
初版から7版までずっとだが、3版から話が変わっている