グリム童話『白へび』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『白へび』のあらすじ
召使いの青年は、国王が毎晩食べている「白いヘビ」を口にしてしまい、動物と話せる力を手に入れる。
彼は無実の罪で処刑されかけるが、動物の声を聞き取り、ガチョウの中から王妃の指輪を見つけ出して助かる。
その後、旅に出た青年は、動物たちを助けながら旅を続ける。
とある国の王が、娘の結婚相手に難題を解決する者を求めると、青年は挑戦することを決意する。
金のリングを海から取り戻す、きびを草むらから集める、命の木からりんごを取る。
そんな困難な試練を、彼が助けた魚、アリ、カラスたちが手助けしてくれて……。
『白へび』の教訓・感想など一言コメント
KHM016につづき、ヘビの話が連チャンします。
今回のヘビは、なんと食べたとたんに動物と話せるようになるというもの。
ヘビを食べたら動物と話せるって、なかなかぶっ飛んだ設定ですね(笑)
でもそこから始まる、動物との絆と恩返しの展開が、まさに「情けは人のためならず」を体現しています!
ヘビそのものはすぐに消えるけど、その後のRPGのような試練と、「命の木」というファンタジー要素はワクワクしますね。
助けた相手がちゃんと助けてくれる、そんなシンプルだけど温かいメッセージが詰まったお話です。
『白へび』の基本データ
収録ナンバー
KHM017
原作タイトル(ドイツ語)
Die weiße Schlange
英語タイトル
The White Snake
日本語の別タイトル
- 「白い蛇」
- 「白いへび」
など
収録版
初版から7版まで
- 本記事はグリム童話集第7版『白へび』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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