『三枚の蛇の葉』のあらすじなど (KHM016)

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三枚の蛇の葉

グリム童話『三枚の蛇の葉』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

目次

『三枚の蛇の葉』のあらすじ

ある青年が王女と結婚するが、王女は「自分が死んだら生きたまま墓に入る」という奇妙な約束を要求する。

やがて王女が亡くなり、青年は約束通り生き埋めになる決意をする。

しかし、蛇の葉を使って王女を復活させることに成功する。

その後、航海に出た二人だが、王女は船のキャプテンと恋に落ち、青年を海に突き落としてしまう。

青年は使用人の助けで再び蛇の葉によって命を取り戻し、裏切りの真相が王さまに伝えられる……。

『三枚の蛇の葉』の教訓・感想など一言コメント

蛇の葉って何だろうと想像をかきたてる不思議なタイトルですが、フタを開けてみれば男を手玉に取る怖い女の話です。

蛇の葉という不思議なアイテムが物語の鍵となる一方で、王女の裏切りとその結末が強く印象に残ります。

古代から蛇は「命」「再生」「復活」の象徴として捉えられてきました。

ここで登場する葉も、文字通り命を救い、失われたものを取り戻す力を持つ神秘的な存在です。

しかし、それに対して王女の行動は「信頼を裏切る者への罰」というシンボルを際立たせています。

「不倫はよくない」という単純なメッセージにも見えますが、「人との約束や信頼を軽んじれば、必ず報いを受ける」ということも読み取れますね。

青年は約束を守ろうとし、命を救われ、最後には真実が報われます。

一方で王女は、他人を裏切った代償としてすべてを失ってしまうわけです。

真面目さや忠誠心が報われる一方で、自己中心的な行動には罰がくだる……そんな昔ながらの教訓を改めて感じさせるお話です。

『三枚の蛇の葉』の基本データ

収録ナンバー

KHM016

原作タイトル(ドイツ語)

Die drei Schlangenblätter

英語タイトル

The Three Snake-Leaves

日本語の別タイトル

  • 「3枚のヘビの葉」
  • 「三まいのへびの葉」

など

収録版

2版から7版まで

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本当は怖いグリム童話

  • 本記事はグリム童話集第7版『三枚の蛇の葉』をもとにした要約です。
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