グリム童話『三枚の蛇の葉』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
目次
『三枚の蛇の葉』のあらすじ
ある男が王女に求婚した。
王女は、「わたしが先に死んだら、あなたは生きたまま墓に入ってほしい」と男に要求していた。
そして王女が先に死んでしまうと、約束どおり男は生きたまま死ぬ決意をした。
地下室で生き埋めになろうとしているとき、突然ヘビが現れた。
青年はヘビを3等分に切り刻んだ。
すると、別のヘビが現れて、三枚の葉を乗せることで、死んだヘビを生き返らせたのだった。
これを利用して、青年は王女を復活させた。
それから青年と王女は海へ出て航海するが、その船のキャプテンと恋に落ちた王女が、青年を海に放り込んでしまう。
それを見ていた使用人が青年をヘビの葉で生き返らせ、事のすべてを王さまに報告する。
王女とキャプテンは処刑されるのだった。
『三枚の蛇の葉』の教訓・感想など一言コメント
蛇の葉って何だろうと想像をかきたてる不思議なタイトルですが、フタを開けてみれば男を手玉に取る怖い女の話です。
3枚の葉そのものは、蛇が運んできた命をよみがえらせるすばらしい葉っぱのこと。
古代から蛇は生命のシンボルであり、不老不死や復活のシンボルでもあります。
それを体現化したような童話ですが、やはりそれよりも、男をもてあそぶ女のほうが気になってしまいます。
教訓としては、すごく単純に「不倫はよくない」でしょうか?
『三枚の蛇の葉』の基本データ
収録ナンバー
KHM016
原作タイトル(ドイツ語)
Die drei Schlangenblätter
英語タイトル
The Three Snake-Leaves
日本語の別タイトル
- 「3枚のヘビの葉」
- 「三まいのへびの葉」
など
収録版
2版から7版まで