グリム童話『糸くり三人女』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『糸くり三人女』のあらすじ
糸つむぎが大嫌いな女の子は、母親の嘘がきっかけでお妃に見初められ、城で大量の麻をつむぐことを命じられる。
しかし、途方に暮れている彼女の前に、口が大きな女、片手が大きな女、片足が大きな女の三人が現れ、結婚式に招待することを条件に糸つむぎを引き受けてくれた。
三人のおかげで女の子は無事に仕事を終え、王子と結婚できることになる。
結婚式に招待された三人の風貌に驚いた王子が理由を尋ねると、彼女たちは「糸つむぎのやりすぎ」でその姿になったと答える……。
『糸くり三人女』の教訓・感想など一言コメント
仕事を丸投げしたのに、しっかりハッピーエンドをつかむ女の子(笑)
まさに運で成功を勝ち取った人です。
三人の女たちは、まるで童話に出てくる「妖精」のような存在ですが、その代償が「変わった見た目」というのも皮肉が効いています。
糸つむぎのやりすぎであんな姿になったら、確かに仕事をさせたくなくなる王子の気持ちもわかりますね。
教訓としては、「困った時は素直に助けを借りるのも大事!」でしょうか。
そして、約束をきちんと守ることで、人生はうまくいくこともあるのかもしれません!
『糸くり三人女』の基本データ
収録ナンバー
KHM014
原作タイトル(ドイツ語)
Die drei Spinnerinnen
英語タイトル
The Three Spinning Women
日本語の別タイトル
- 「糸をつむぐ三人の女」
- 「三人の糸つむぎ女」
など
収録版
初版から7版までずっとだが、2版から別の話が混ざっている
- 本記事はグリム童話集第7版『糸くり三人女』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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