KHM006 『忠臣ヨハネス』のあらすじ

忠臣ヨハネス(原題:Der treue Johannes)

 

グリム童話、『忠臣ヨハネス』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

王様の忠臣であったヨハネスは、王が死んでから息子につかえるようになる。

王は死ぬ直前、ヨハネスに

「王子には城の中をすべて見せてやってくれ。ただし、長いろうかの先の最後の小部屋だけは見せてはいけない。黄金の屋根のお姫さまの絵がかくしてあるのだ。王子がそれを見たら、姫への激しい恋心を抱き、気絶してしまうだろう」

と言い残した。

 

 

だがあるときヨハネスは、絶対見せてはいけないと言いつけられていた扉の中を、新しく王になった息子に見せてしまう。

そこには、父上だった王が生前いい残した通りに、美しい金の館の王女の肖像画があった。

若き王はたちまち王女に惚れてしまい、ヨハネスを連れて王女が実際に住む金の館へと出向いていった。

 

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金の館に着くと、ヨハネスは商人のフリをして、お姫さまに近づいた。

たくさんの金を見せて姫を喜ばせ、船の中にはたくさんの金を持った主人が待っていると言い、姫を船へえと連れていく。

若き王さまは本物の姫を見ると、その美しさにいっそう胸が張り裂けそうな想いになった。

 

 

王さまが姫を案内している間に、ヨハネスは船を出していた。

そのまま、姫は王さまとヨハネスに連れ去られた状態となった。

航海の最中に、ヨハネスは3話のカラスの声を聞いた。ヨハネスは、カラスの話す言葉をわかっていた。

 

 

あるカラスは、ヨハネスたちが陸に着いたとき、馬が王さまめがけてやってきて、王さまを乗せて空へと舞い上がり、もう二度と姫とは会えなくなるだろうと言う。

助かる方法は、ほかのだれかが馬の手綱にかけてある鉄砲を取り出して、馬を撃ち殺すこと。

また別のカラスは、王さまと姫が城に入ると、そこに硫黄とタールでできた花婿用の服が置いてあり、王さまがそれを着ると骨の髄まで焼かれてしまうと言う。

助かる方法は、ほかのだれかが手袋をして、その服を火の中にほうりこんでしまうこと。

また別のカラスは、結婚式のダンスで姫が真っ青になって倒れると言う。

助かる方法は、ほかのだれかが右の乳房から血を3滴吸い取り、吐き出すこと。

 

 

もし、これらのことを王さまに知らせたら、知らせた者は石になってしまうと言われていた。

 

 

ヨハネスは、王さまにこれらの危険を知らせることなく、すべて自分がひそかに対処をする。

しかし、それを無礼な行動とみられてしまい、牢屋にぶちこまれ、死刑判決がくだされてしまう。

処刑台で、最後の最後に真実を王さまに伝えると、王さまから恩赦が与えられたが、ヨハネスは石になってしまった。

王さまは、嘆き悲しんだ。

 

 

それから時はたち、お妃となった姫は双子を生んだ。

石となったヨハネスは、ヨハネスを見てため息をつく王さまにこう伝えた。

「あなたがこの世で一番愛しているものをささげてくださるなら、私は生き返ります」

その言葉を聞き、王さまは自分の子どもたちの首をはねた。

ヨハネスには命が戻り、さらに子どもたちの首をくっつけて、傷口に子どもたち自身の地をぬると、子どもたちも生き返った。

こうして、みんなが幸せに暮らした。

 

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