グリム童話『狼と七匹の子山羊』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
『狼と七匹の子山羊』のあらすじ
お母さんヤギが出かける前、7匹の子ヤギたちにオオカミに気をつけるよう言い聞かせる。
すると、早速オオカミがやって来るが、ガラガラ声で正体がばれ、扉を開けてもらえない。
次にオオカミは声をきれいにするためチョークを食べて再び訪れるが、黒い前足でまたしても見破られてしまう。
そこでオオカミは粉屋に足を白くしてもらい、今度こそ子ヤギたちをだますことに成功する。
子ヤギたちは隠れるが、柱時計に隠れた末っ子を除いて、他の6匹はオオカミに食べられてしまう。
帰宅したお母さんヤギは末っ子の話を聞き、外に出てオオカミを探す。
眠っているオオカミを見つけたお母さんヤギは、ハサミでお腹を切り裂き、6匹の子ヤギたちを助け出す。
その後、お腹に石を詰め、針と糸で縫い付けるのだった……。
『狼と七匹の子山羊』の教訓・感想など一言コメント
オオカミのずる賢さには驚きますよね。
声を変えたり、足を白くしたり、何とかして子ヤギたちをだまそうとするあたり、かなりの策士です。
でも、どんなにうまく立ち回っても、最後にはそのずるさが裏目に出て痛い目を見ることに。
時計の中に隠れて無事だった末っ子の子ヤギも、賢さが際立っていますね。
「7」という数字が幸運を象徴するのも、ちょっとした運命を感じさせます。
さらに、お母さんヤギが子どもたちを助けるために見せた行動力と知恵には、親としての頼もしさが光っています。
このお話から、「ずる賢く立ち回っても、最後には正直な方が勝つ」という教訓がしっかり伝わってきます。
オオカミのようにだますことは一見うまくいきそうに見えますが、やっぱり正直さと勇気が一番大切なんですね。
それに、子どもたちの知恵と勇気が、大人を救うこともあるというメッセージも含まれている気がします。
子どもたちの純粋な力を見直しつつ、親子の絆やお母さんヤギのたくましさに感心してしまう一話です!
『狼と七匹の子山羊』の基本データ
収録ナンバー
KHM005
原作タイトル(ドイツ語)
Der Wolf und die sieben jungen Geißlein
英語タイトル
The Wolf and the Seven Young Kids
日本語の別タイトル
- 「オオカミと7匹の子ヤギ」
など
収録版
初版から7版まで
- 本記事はグリム童話集第7版『狼と七匹の子山羊』をもとにした要約です。
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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