『狼と七匹の子山羊』のあらすじなど (KHM005)

当ページのリンクには広告が含まれています。

グリム童話『狼と七匹の子山羊』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

目次

『狼と七匹の子山羊』のあらすじ

ある日、お母さんヤギが出かけることになり、7匹の子ヤギたちは留守の間、オオカミに気をつけるよう言われる。

そこへオオカミがやって来るが、子ヤギたちはそのガラガラ声でオオカミだとわかり、扉を開けなかった。

オオカミはチョークを食べて声をきれいにし再び子ヤギたちのところにやって来るが、今度は黒い前足でバレてしまう。

そこでオオカミは、粉屋に足を白くしてもらい、また子ヤギたちのところへ。

白い足を確認し、お母さんヤギだと信じ込んだ子ヤギたちは扉を開けてしまう。

大慌てでいろいろな所に隠れるが、柱時計に隠れた末っ子の子ヤギを除いて、6匹の子ヤギたちはオオカミに食べられてしまった。

お母さんヤギが帰ってきて子どもたちを呼ぶと、末っ子だけが残っていた。

事情を聞き、嘆き悲しんで外に出て行くと、木のそばでオオカミが眠っていた。

お母さんヤギはハサミでオオカミのお腹を切り裂き、6匹の子ヤギたちを助け出す。

そして、子ヤギたちはお腹の中に石を詰め込み、お母さんヤギが針と糸で縫いつけた。

目を覚ましたオオカミが水を求めて井戸へ行くと、石の重さで井戸の中へ落ち、溺れてしまうのだった。

『狼と七匹の子山羊』の教訓・感想など一言コメント

オオカミは非常にずる賢いですね。

しかも強力な歯もあれば、動きも俊敏です。

そんな強いオオカミが、小さくて勇気のある子ヤギに負けてしまいます。

ずる賢い大人は、最後は痛い目に合うということでしょうか。

それにしても、時計の中に隠れるとは、7番目の子もなかなかに賢いですね。

幸運を呼ぶ「7」という数字なのもポイント。

お母さんに化けるオオカミもなかなかですが、結局、だますほうがやられてしまうわけです。

オオカミほどの詐欺師ではなくとも、大人が子どもの一言で「ハッ」とさせられることもありますよね。

時には子どもの知恵と勇気が、大人を救うこともあるのです。

『狼と七匹の子山羊』の基本データ

収録ナンバー

KHM005

原作タイトル(ドイツ語)

Der Wolf und die sieben jungen Geißlein

英語タイトル

The Wolf and the Seven Young Kids

日本語の別タイトル

  • 「オオカミと7匹の子ヤギ」

など

収録版

初版から7版まで

気に入ったらシェアしてね!
目次