『猫とねずみとお友だち』のあらすじなど (KHM002)

グリム童話『猫とねずみとお友だち』のあらすじや、関連情報などを詳しく紹介します。

 

『猫とねずみとお友だち』のあらすじ

猫はねずみに一緒に暮らそうと持ちかける。

2人は冬に備えてヘット(牛脂)を買い、つぼごと教会に隠す。

ところが、猫は我慢できなくなり、「いとこから名づけ親になってほしいと頼まれた」と嘘を言って、ねずみに内緒でヘットをなめに行くようになる。

 

あぶらの多い皮の部分をなめて帰って来た猫に、ねずみはなんという名前をつけたのか尋ねる。

それに対し、猫は「カワナメ」だと答え、奇妙な名前だとねずみは不思議がる。

その後、またヘットがなめたくなった猫はねずみに同じ言い訳をして教会へと出かけ、今度は半分ほどたいらげて帰ってくる。

ねずみがなんという名前をつけたのかたずねると、猫は「ハンペロ」と答える。

 

さらにしばらくしてもう一度、猫は内緒で教会へ行き、ヘットを残さず全部なめてしまう。

今度は「ゼンペロ」という名前でねずみをあざむく。

冬になり、2人がヘットのところへ行くと、つぼの中身は空だった。

事の真相を知ったねずみは怒りをあらわにするが、その瞬間、猫に食べられてしまうのであった。

『猫とねずみとお友だち』の感想・一言コメント

猫とねずみのやり取りだけで話が進む動物寓話。

最初に話を持ちかけたのは猫で、そもそもねずみをだます気だったのかもしれない。

猫はねずみをだますために、生まれたと嘘をついた猫の色をこと細かに説明しているのもおもしろい。だんだんと減っていくヘットの量を暗に示しているのだろう。なかなかにあざとい猫である。

世の中、自分の利益のために徹底的にだまして、最後にはだました相手を食べてしまう…そんな悪いやつもいるんだよという教訓が感じられる。

 

『猫とねずみとお友だち』の基本データ

収録ナンバー

KHM002

原作タイトル(ドイツ語)

Katze und Maus in Gesellschaft

英語タイトル

Cat and Mouse in Partnership

日本語の別タイトル

  • 「猫とねずみのとも暮らし」

など

収録版

初版から7版までずっと。

『猫とねずみとお友だち』のおすすめ本




『初版グリム童話集1』/ 訳:吉原高志、吉原素子 / 白水ブックス ⇒試し読みする

『猫とねずみのともぐらし』として、2番目に収録されているグリム童話集の初版。初版のバージョンはどんなだったか、気になる方はぜひ読んでいただきたい。




『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:金田鬼一 / 岩波書店 ⇒試し読みする

『猫とねずみとお友だち』収録のグリム童話集。こちらは、しっかりした解説付きの金田鬼一訳。本格的な昔の訳を楽しみたい方にオススメ。

『完訳 グリム童話集 1』/ 訳:高橋健二 / 小学館 ⇒試し読みする

『猫とねずみとお友だち』収録のグリム童話集。こちらは挿絵付きの高橋健二訳。気軽に楽しみたい方にオススメ。

 

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