『アナと雪の女王』は原作と違う?「雪の女王」と「アナ雪」の6つの共通点

『アナと雪の女王』は原作と違う?「雪の女王」と「アナ雪」の6つの共通点

今回は、ディズニー映画『アナと雪の女王』と、原作のアンデルセン童話『雪の女王』を比べてみたいと思う。

原作『雪の女王』は、カイとゲルダという少年少女が主人公の童話。雪の女王に連れ去られたカイを、ゲルダが助けに行くストーリーだ。

原作では、雪の女王は悪役的な立場にいて、ディズニー版のエルサとはだいぶ違っている。

ディズニーが『雪の女王』からヒントを得て、新しい物語にしたといった感じだ。

 

では実際のところ、原作との共通点はどこにあるのだろうか。

この記事では、ディズニーの「アナ雪」が、原作の『雪の女王』から得たであろうヒントを探ってみようと思う。

なお、話のネタバレも含んでいるので、まだ観ていない人は注意してほしい。

『アナと雪の女王』原作との共通点1.ソリ

まずは共通アイテムとして、登場するのが「ソリ」だ。

 

『アナと雪の女王』では、クリストフが乗っている。

クリストフのソリは、アナをエルサのところへ連れていく道中、オオカミに追われるところで燃えてなくなってしまう。

最終的に、ラストで新しいソリをプレゼントされるほど、クリストフにとっては大事なアイテムの一つだ。

 

原作の『雪の女王』では、ソリはカイが雪の女王に連れ去られるタイミングで登場する。

カイがソリ遊びをしているところへ、雪の女王も大きなソリに乗って現れるのだ。

そして、ソリごとさらわれていってしまう。

物語冒頭に出てくるけっこう大事なキーアイテムとなっていて、ラストでカイとゲルダが町へ戻るときにも、ソリは大活躍する。

映画でも原作でも、ソリは重要な乗り物なのである。

『アナと雪の女王』原作との共通点2.トナカイ

同じく大事なアイテムというか、大事なアニマルなのが「トナカイ」

 

『アナと雪の女王』では、トナカイといえば説明の必要もないだろう、重要キャラの「スヴェン」である。

スヴェンはクリストフの相棒的存在で、クリストフはじめ、アナをエルサのところまで連れていくときにも大活躍する。

 

原作『雪の女王』でも同じく、トナカイはゲルダを運ぶ役割を担っている。

もともと原作のほうでは、トナカイは山賊の一味が使っていたもの。

その山賊にいる娘が、カイを探すゲルダを助けるため、トナカイを与えてくれるのだ。

トナカイとソリというとまるでサンタクロースのようだが、いずれにせよ、人を運ぶ役割を与えられて大活躍してくれる。

『アナと雪の女王』原作との共通点3.冬の装備

さらにもう一つアイテムを見てみると、原作で、ゲルダが長靴と手袋をもらう場面がある。

それは、山賊のアジトから雪の女王の城へ向けて、トナカイで旅立っていくところ。

山賊の娘がぶっきらぼうながらに、長靴を手袋をくれるのだ。

原作の季節設定はディズニー映画と同じく「夏」で、主人公ゲルダは夏の装いをしている。

なので、寒い場所にいる雪の女王のところに行くには、冬の装備が必要だったのだ。

 

これは、『アナと雪の女王』でも同じ。

季節は夏だったので、アナは夏の格好をしていたが、エルサの魔法のせいで急に寒くなってしまう。

そこで、雪の山中、見つけた山小屋で、冬の装備を手に入れるのである。

夏の格好をしていたのが、急に冬の装備が必要になるところは、原作とそっくりだ。

『アナと雪の女王』原作との共通点4.凍る心臓

『アナと雪の女王』の原題『Frozen』というのは、よくできたタイトルだ。

日本語の意味では「凍りついた」「凍らされた」といったところ。

エルサの心が凍ってしまったり(気持ち的に)、アナの心臓がエルサの魔法のせいで凍る場面が思い出される。

 

この心が凍るというモチーフは、原作にも登場する。

原作では、カイの心臓が氷のかたまりになりかかってしまうのだ。

もともとの原因は、悪魔が作った鏡の破片が、カイの心臓に入ってしまったせいである。

が、そこへ雪の女王が現れ、額にキスをしたことで、心臓にさらに冷たさが染み渡るのである。

カイの心も凍り付いたように、冷たくなってしまう。

そういったモチーフが、『アナと雪の女王』にも使われているといえるだろう。

『アナと雪の女王』原作との共通点5.ノルウェー

『アナと雪の女王』のモデルとなった町は、ノルウェーの「ベルゲン」という港町。

写真で見てみると、まさにアナ雪の世界に入ったようなきれいな町である(ちなみに、劇中での王国の名前は「アレンデール」)。

フィヨルドや山の崖などもあり、雪や氷といったイメージも強い。

アナ雪のモデル「ベルゲン」

ベルゲン

 

実は原作の『雪の女王』でも、雪の女王がいるのはノルウェーなのである。

町の名は「フィンマルク」

ノルウェーの最北端に位置する場所で、現在ではフィンマルク県として、人口約8万人くらいが住んでいる。

ノルウェーの最北端ということで、オーロラもきれいに見える場所として描写がされている。

雪の女王の舞台「フィンマルク」

フィンマルク

 

アナ雪のベルゲンは、ノルウェーの南西部に位置する海岸沿いの町。

少し場所は離れているが、ノルウェーが舞台であることは、どちらにも共通している。

やはり、「雪の女王」のイメージっぽいのは、雪や氷の印象が強い、寒い北欧の町ということだろうか。

『アナと雪の女王』原作との共通点6.大切な人を追う旅

そして最後に、もっとも大事な共通点。

それは、『アナと雪の女王』も原作の『雪の女王』も、雪の降りしきる寒い中を、主人公が大切な人を追って旅をすることだ。

 

『アナと雪の女王』の場合は、エルサ(雪の女王)が自分を解放し、アレンデールを捨てて、一人雪山の奥へと逃げ込んでしまう。

そこで氷の城を魔法で作ってひっそりと隠居し始めるのだが、そんな大切な姉のエルサを探しにアナが雪山へと入っていく。

いろんなシーンがあるものの、物語の大部分は、このアナの冒険といっても過言ではないだろう。

 

同じく、原作の『雪の女王』でも、物語の大部分を占めるのはゲルダという少女の冒険

大切なカイを探しに、いろんな場所を探し回って、最終的には雪の女王の住む城へと向かう。

大切な人を救うため、寒い中を突き進んでいくこの旅こそが、どちらの物語でも重要な核となっているのだ。

 

『アナと雪の女王』の場合は雪の女王を救いに、『雪の女王』の場合は雪の女王にとらわれた少年を救いに行くという、ちょっとした違い(こんがらがりそう)はあるものの、モチーフとなっているのは間違いないだろう。

どちらの物語にも、共通して心を打たれる「勇気に満ちた冒険」があるのだ。

まとめ

ということで今回は、ディズニー映画『アナと雪の女王』と、その原作のアンデルセン童話『雪の女王』からの共通点を見つけてみた。

ディズニーが、原作のどんな部分をモチーフにしたか、なんとなくイメージできただろうか。

雪の女王が主人公になっている時点で、原作とはだいぶ変わっているディズニー版『アナと雪の女王』だが(もともと、エルサは悪役の設定だったらしいが…)、やはり似通った部分もたくさんある。

機会があれば、ぜひ原作を読みながら、「アナ雪」を見直してみてほしい。


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