KHM106 『貧乏な粉屋の若者と小猫』のあらすじ

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貧乏な粉屋の若者と小猫(原題:Der arme Müllersbursch und das Kätzchen)

 

グリム童話、『貧乏な粉屋の若者と小猫』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

ある年よりの粉ひきの親方のもとで3人の若い男が働いていた。

あるとき、親方は3人に世の中へ出ていくようにいい、いちばん上等な馬を連れて帰った者に水車小屋をひきわたすと約束した。

 

 

3人めの男はハンスという下働きで、あとの2人からはうすのろだと思われていた。

2人は、ハンスにだけは水車小屋がわたってほしくないと思っていたので、途中でハンスを置いていってしまう。

ひとりになったハンスのもとへ三毛猫があらわれ、自分のところで7年働いたらすばらしい馬を1頭あたえるという。

ハンスは確かめようと思い三毛猫についていくとそれは魔法にかかったお城で、召使いをしているのも小さな子猫ばかりだった。

夜の食卓では子猫たちが音楽を奏で、三毛猫はハンスに踊ろうというが、ハンスは猫とは踊れないという。

ハンスは子猫たちに身の回りの世話をしてもらいながら、毎日たき木を割って暮らした。

あるとき三毛猫は銀の鎌と銀の砥石でハンスに干し草を作らせた。

そして、銀でできた道具と材木で小さな家も1軒建てさせた。

 

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あっというまに7年がたち、三毛猫はハンスにりっぱな馬のいる馬小屋をみせる。

三毛猫はハンスに先に水車小屋に帰るようにいい、3日後に馬を自分で連れていくことを約束した。

ハンスが水車小屋に帰ると、他の2人はそれぞれ目の見えない馬、足の悪い馬を連れて帰ってきていた。

ハンスは出ていったときと同じぼろぼろの上着を着ていたので、みんなはハンスに食事を外でさせ、がちょう小屋で寝かせる。

3日たつと、6頭立ての馬車がやってきて、中にいるのはきらびやかなお姫さまだった。

そのお姫さまはハンスが7年仕えていた三毛猫であった。

お姫さまは水車小屋の親方にハンスを呼んでくるようにいい、ハンスが出てくると家来がりっぱな服を着せた。

そして1頭のりっぱな馬をハンスにあたえたので、親方はハンスに水車小屋をひきわたすことに決める。

しかしお姫さまは、水車小屋はそのままで馬も残していくといい、ハンスを馬車に乗せて出ていった。

そしてハンスが銀の道具で建てた家に行くと、それは大きなお城になっており、中にあるものはすべて金と銀でできていた。

お姫さまはハンスと結婚し、ハンスはとてもお金もちになった。

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