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水の精(原題:Die Wassernixe)
グリム童話、『水の精』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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兄と妹が泉のほとりで遊んでいると、思わず水の中へ落ちてしまった。
そこで水の精が2人をつかまえ、自分のもとでしっかり働いてもらおう、と連れていってしまう。
女の子にはきたない亜麻をつむがせて底のない樽へ水をくませ、男の子にはなまくらのおので木を切らせた。
そして食べものは、石のようにかたいだんごしか与えなかった。
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子どもたちはがまんできなくなって、日曜日に水の精が礼拝に出かけるのを待って逃げだした。
水の精は戻ってくるとそれに気づき、すぐに2人のあとを追いかけた。
2人は遠くから水の精が追いかけてくることに気づいて、まず女の子がブラシをうしろに投げる。
すると、大きなブラシの山ができ、水の精はその何千本と針の生えた山をこえなくてはならなかった。
水の精がそれをこえると、今度は男の子がくしをうしろに投げる。
するとそれは大きなくしの山になったが、水の精はその何千本も歯の生えた山をなんとかこえた。
そこで女の子は鏡をうしろに投げ、それはつるつるした鏡の山になった。
水の精はこれをこえることができず、おのを取ってきて、それで鏡の山を割ることに決めた。
しかし水の精がおのをもって山へ戻り、それをたたきこわしたときには、兄妹はとっくに逃げてしまっていたので、水の精はとぼとぼと自分の泉にもどるしかなかった。