『漁師とおかみ』のあらすじなど (KHM019)

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漁師とおかみ

グリム童話『漁師とおかみ』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。

一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。

目次

『漁師とおかみ』のあらすじ

貧しい漁師は、ある日金色のヒラメを捕まえるが、ヒラメの「逃がしてほしい」という願いを聞き入れ、海へリリースする。

しかし、その話を聞いた妻はヒラメに願い事を頼むよう言い、漁師はしぶしぶ海へ戻る。

ヒラメの力であばら屋は豪邸に変わるが、妻はそれでも満足しなかった。

次々と願いを叶えるヒラメに、妻は王様、皇帝、ついには神と同じ存在になりたいと要求する。

しかし、欲深い願いが続くたびに海は荒れ狂い、最後の願いでついにヒラメの我慢も限界に……。

『漁師とおかみ』の教訓・感想など一言コメント

ヒラメが願いを叶えるたびに海が荒れていくという、ある意味壮大なストーリー。

どこまでも欲望を膨らませる妻と、それに振り回される漁師の対比が面白いですね(笑)

海が荒れる描写は、人間の「欲」が自然や世界を乱していく象徴にも見えます。

「欲をかきすぎると、結局はすべてを失う」という、シンプルだけど大事な教訓が感じられます。

欲もほどほどにしておかないと、中毒性があるということですね。

一方で、漁師は最初から最後まで欲のないキャラクターで、「今のままでいい」という姿勢が印象的です。

欲望は一度手に入れたら止まらなくなる……妻のようにならないためにも、今ある幸せに目を向けることが大事ですね(笑)

『漁師とおかみ』の基本データ

収録ナンバー

KHM019

原作タイトル(ドイツ語)

Von dem Fischer und seiner Frau

英語タイトル

The Fisherman and His Wife

日本語の別タイトル

  • 「漁師とその妻」
  • 「漁師とその妻の話」
  • 「漁師とその女房の話」

など

収録版

初版から7版までずっとだが、5版から少し話が変わっている

  • 本記事はグリム童話集第7版『漁師とおかみ』をもとにした要約です。
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