グリム童話『わらと炭とそら豆』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。
一部ネタバレを含みますので、これから読む予定の方はご注意ください。
目次
『わらと炭とそら豆』のあらすじ
そら豆はおばあさんに料理されそうになるが、かまどのわらと燃えている炭と一緒に逃げ出すことを決める。
外へ飛び出し、川に差し掛かると、わらが橋になって残りの二人を渡らせようとする。
しかし、炭が熱を帯びて水に飛び込んだことで、わらは燃え出し、炭と一緒に流されてしまう。
これを見たそら豆は大笑いしたが、その拍子に体がはじけてしまう……。
『わらと炭とそら豆』の教訓・感想など一言コメント
わらと炭とそら豆という、まさかのメンバーが大暴れするこのお話。
特に理由もなく逃げ出し、川のシーンでドタバタ劇が発生するというコメディ展開です(笑)。
そら豆が仲間の不幸を見て爆笑した結果、自分がはじけるというオチは「人の不幸を笑うと、しっぺ返しが来るよ!」という、ちょっとした教訓にもなっていますね。
それにしても、そら豆の縫い目にこんな由来があるなんて、ユーモアたっぷりの発想が楽しい一編です!
軽い気持ちで読んで、クスッと笑えるような、童話らしいギャグが詰まったお話ですね。
何も考えずに楽しんでもらうのが一番です(笑)
『わらと炭とそら豆』の基本データ
収録ナンバー
KHM018
原作タイトル(ドイツ語)
Strohhalm, Kohle und Bohne
英語タイトル
The Straw, the Coal, and the Bean
日本語の別タイトル
- 「旅に出たわらと炭とそら豆」
- 「ワラと炭とソラマメ」
など
収録版
初版から7版までずっとだが、3版から話が変わっている
- 本記事はグリム童話集第7版『わらと炭とそら豆』をもとにした要約です。
参考資料
- グリム兄弟(編)『グリム童話全集 : 子どもと家庭のむかし話』シャルロット・デマトーン(イラスト) 橋本孝・天沼春樹(訳) 西村書店, 2013年.
- 高木昌史『決定版 グリム童話事典』三弥井書店, 2017年.
- Jacob Grimm, Wilhelm Grimm. Grimm’s Complete Fairy Tales (Leather-bound Classics), Introduction by Kenneth C. Mondschein, Translated by Margaret Hunt, Canterbury Classics, 2011.
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