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釘(原題:Der Nagel)
グリム童話、『釘』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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ある商人が年の市でひともうけし、お金をたくさんかかえて夜になるまでには家に帰ろうと決める。
さっそく旅行かばんにお金をいれ馬にくくりつけて出発し、お昼にはある町でひと休みする。
出かけるときにそこの下男が、馬のうしろ足の蹄鉄のくぎが1本ぬけていると指摘する。
しかし商人は急いでいるからそのままにするといって先を急ぐ。
午後に商人は馬にえさをやってもらうと、そこの下男がふたたび蹄鉄のくぎのことを指摘する。
それでも商人は鍛冶屋に行くことはせず、急いでいるからといって先を急ぐ。
そのまま馬を走らせていると、馬はじきに足をひきずりだし、しまいにはたおれて足を折ってしまう。
商人は馬を置いたまま旅行かばんをはずして肩にかけ、歩いて家に帰らなけらばならなかったので、帰りついたのは夜もふけた後であった。
商人は「あの蹄鉄のくぎのせいでこんなことになったのだ」とひとりごとをいった。