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死神の使いたち(原題:Die Boten des Todes)
グリム童話、『死神の使いたち』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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むかし1人の大男が道を歩いていると、死神が前にとびだしてきて「1歩も動くな」とどなる。
死神は自分にはだれも逆らえないと自信をもっていたが、大男はいうことをきかず取っ組み合いのけんかをはじめる。
長いあいだ戦うと大男が死神に勝ち、死神はなぐられて道の上でたおれてしまい動けなくなる。
そのうちにある元気な若者が歌をうたいながらあらわれ、道にたおれていた死神をあわれに思って起こしてやり、飲みものをわけてやる。
死神はお礼に、自分が若者の死期にむかえに行くまえに使いをよこして死がせまってることを知らせることを約束し、若者はそれをよろこぶ。
若者はその後気ままに暮らしていたが、健康は長く続かずそのうちに病気になって苦しんだ。
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しかしその男は、自分が死ぬときは死神の使いがやってくるだろうと思って気にせずにいた。
男は元気になったのでまた楽しく暮らしはじめると、とつぜん死神に肩をたたかれて死ぬときが来たことを知らされる。
男は死神の使いを送るという約束をやぶったのかとかえしたが、死神はすでに男のもとに使いを送っていた。
それは男が苦しんでいた熱、めまい、痛風、そして毎日やってきていた死神の兄弟ともいえる「眠り」のことであった。
男はもうなにもいいかえせず、自分の運命を受けいれて死神についていった。