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かれい(原題:Die Scholle)
グリム童話、『かれい』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。
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魚たちは長いあいだ、自分勝手に泳ぎまわり、大きい魚が小さい魚を追いはらったり食べてしまったりしていた。
そこで魚たちは、いちばんはやく泳ぐことができて弱い魚を助けることのできる魚を王さまにすることにきめる。
魚たちは岸にならび、カワカマスが尾びれで合図をするといっせいに泳ぎはじめる。
カワカマスはすばやい勢いで泳ぎ、ニシン、ニシキ、コイなどの魚も負けずにつきすすむ。
カレイもいちばんにゴールしてやろうとがんばっていた。
とつぜん、「ニシンが先頭だ」というさけび声がきこえ、からだが平たくてみんなより遅れていたカレイがやきもちをやく。
「あの一文なしのニシンが先頭なのか」といまいましくいうと、そのときからカレイには罰があたって口が曲がってしまう。