KHM157 『親すずめと四羽の子すずめ』のあらすじ

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親すずめと四羽の子すずめ(原題:Der Sperling und seine vier Kinder)

 

グリム童話、『親すずめと四羽の子すずめ』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

1羽の父親すずめが巣で4羽の子すずめを育てていた。

あるとき巣がこわされたが、子すずめたちは強い風に運ばれて無事に助けられた。

親すずめは子すずめたちが巣立つまえに世の中のおそろしさや生きていく術を教えなかったことが心残りだった。

 

 

秋になると、親すずめは小麦の畑で子すずめたちにであい、とてもよろこんでうちに連れて帰る。

親すずめは4羽それぞれに夏のあいだ何をしてきたのかをたずねる。

いちばん年上の息子はそこらじゅうの庭で毛虫などを探していたが、そのうちにさくらんぼが熟してきたという。

そしてある庭でこの世のことしか考えない抜け目のない商人を見てきたことを話し、親すずめはそこで身につけた世わたりの術を気をつけて使うよういう。

次の息子は宮廷の馬小屋で暮らしを立てていたことを話し、馬の世話をする人たちがすずめをひっかけるわなをこしらえていたことも知っているという。

3番めの息子は、車の通る道や街道に網をはって、ときどきひっかかる小麦の粒や麦を食べていたと話す。

そして鉱山で働いている人たちがきれいな石を持ちだしているのも見たといい、父親は石ですずめを殺す人たちもいることを教える。

いちばんひよわだった末の息子は、教会で夏を過ごし、説教を毎日聞いていたので神さまに身をまかせていればずっと生きていけることを学んだという。

父親は末の息子のいう通り、どんなに世界が乱暴で陰険な鳥に満ちあふれていても、神さまに身をゆだねればしあわせでいられると話す。

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