KHM146 『かぶら』のあらすじ

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かぶら(原題:Der undankbare Sohn)

 

グリム童話、『かぶら』のあらすじや、物語の教訓・感想など関連する内容を詳しくお伝えします。 結末までネタバレしていますので、ご了承ください。

 

* * * * * * * *

 

むかし兵隊をしている2人の兄弟がおり、兄は金持ちで弟は貧乏であった。

貧乏な弟は貧しさから逃れるためにお百姓になり、小さな畑を起こしてかぶの種をまく。

すると今までだれも見たことのないような大きいかぶが育ち、そのかぶだけで荷車がいっぱいの大きさとなる。

お百姓はそれを王さまに贈ることに決めて持っていくと、王さまはとても感心して、お礼にたくさんの金と畑と牧場と家畜の群れをあたえる。

 

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兄は自分よりもお金持ちになった弟をうらやましく思って、王さまのところへ金貨と馬を贈りものに持っていく。

王さまはお返しに大きなかぶを与えたので、兄はうちへ戻るととても腹立たしい気もちになり、弟を殺すことに決める。

殺し屋をやとって待ちぶせさせてから、弟のところへ行って宝物のありかを2人で掘りだそうとさそう。

2人が外に出ると、殺し屋が弟におそいかかり、そのまましばって木にぶらさげようとする。

するとそこに大きな歌声とひづめの音がひびいてきたので、殺し屋はびっくりして弟をさかさにふくろにおしこんで木の枝にひきあげるとすぐに逃げだした。

弟は自力でふくろに穴をあけ、顔だけ外に出すことができた。

 

 

その歌声の主は遍歴の学生で、楽しそうに街道にやってきたので、弟は上から声をかける。

弟は自分が知恵のふくろに入っているというほら話を聞かせたので、学生はそのふくろにとても入りたくなる。

弟はうまくやって学生を知恵のふくろの中に入りたくてたまらない気もちにさせ、学生にふくろをおろしてもらう。

そして弟はふくろの中に学生をさかさまにおしこみ、木にぶらさげてからしばらくそこにいるようにいい、学生の馬に乗って行ってしまう。

1時間たって、弟は人をつかって学生をひきおろしてやった。

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