KHM198 『マレーン姫』のあらすじ

マレーン姫(原題:Jungfrau Maleen)

 

グリム童話、『マレーン姫』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

むかしある王子が、強大な国のマレーン姫とよばれる姫と愛しあっていた。

しかしマレーン姫の父王は姫をべつの人に嫁がせようとしており、マレーン姫がそれをかたくなに拒むと、父王は怒ってマレーン姫を光のさしこまない暗い塔に閉じこめる。

マレーン姫は侍女と7年閉じこめられることになり、そこに7年分の食べものと飲みものが運ばれる。

王子は塔のまわりをめぐっては姫の名を呼んだが声も厚い壁をとおらず、王子と姫は悲しみにくれる。

 

 

7年の時がたっても塔の壁をたたく音が聞こえないので、姫と侍女はパン切りナイフで石の間のモルタルをけずり、壁に穴を開けていく。

こうして外を見わたすと、王さまのお城はくずれ落ちており、町や村や畑も荒れはてていた。

2人は外に出て長いあいださまようが、どこにいってもパンをめぐんでくれる者もおらず、道に生えたイラクサを食べて飢えをしのぐ。

ある見知らぬ国にたどりついて仕事を探していると、城の料理番が台所の下ばたらきの仕事をまわしてくれる。

そこの城の王子はマレーン姫と7年前に愛しあっていた王子であったが、王子は姫が亡くなったと思っており、王子の父親はすでにべつの花嫁を決めてしまっていた。

その花嫁は姿がみにくく心もねじ曲がっていて、自分のみにくさをはじて部屋に閉じこもったままであり、マレーン姫はその花嫁に食事を運ばなければならなかった。

 

 

王子が結婚をする日になると、花嫁は自分のすがたを人に笑われるのをおそれ、マレーン姫に花嫁のかわりをつとめるよういいつける。

それをことわれば命はないとおどされ、マレーン姫は花嫁の代役をつとめることになる。

花嫁の衣装を着たマレーン姫が王子の前にあらわれると、王子はそのすがたがマレーン姫そのものなのでびっくりする。

2人が連れだって教会へ行く道で、花嫁はイラクサを見つけて語りかけたので、王子はなにをいっているのかとたずねる。

花嫁は小橋や教会のとびらにも「わたしはほんとうの花嫁じゃない」と語りかけており、王子はそのたびに意味をたずねると、花嫁は「マレーン姫のことを思いだしただけです」という。

2人は司祭の前で結婚し、王子は豪華な首かざりを花嫁の首にかける。

教会から帰る途中、マレーン姫はひとことも口をきかず、城に帰るとすぐに花嫁の衣装をぬいで首かざりだけははずさずにおいた。

 

 

夜になるとみにくい花嫁は自分がごまかしたことに気づかれないようベールをかぶって顔をかくし、王子の部屋へいく。

ふたたび、王子は花嫁に教会へ行く途中にイラクサや教会の小橋や扉に話しかけていたのはなんだったのかとたずねる。

花嫁はそのたびにマレーン姫のもとへ行って、どんなことをしゃべっていたのか問いたださねばならなかった。

さいごに王子は自分があげた首かざりはどこにあるとたずね、花嫁はそれを知らないといったので、王子は花嫁が本物ではないと気づいてベールをはぎとる。

王子はそのみにくいすがたを見てびっくりし、自分といっしょに教会へ行った娘を連れてこいと命じる。

 

 

花嫁は出ていくと召使いたちにマレーン姫の首をはねるように命じたが、マレーン姫がさけび声をあげたので、王子が気づいて姫のもとにかけつける。

王子はマレーン姫が首かざりをつけているのをみて、ほんとうの花嫁を見つけたといい、すぐに自分の部屋へ来るよう命じる。

マレーン姫は自分の正体を明かし、7年間暗い塔のなかで暮らして生きのびたことを話す。

2人は再会して結婚できたことをよろこび、末永く幸せに暮らした。

悪いことをしたにせものの花嫁は首をはねられることになった。

 

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