KHM136 『鉄のハンス』のあらすじ

鉄のハンス(原題:Der Eisenhans)

 

グリム童話、『鉄のハンス』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、王さまの猟師が森の中へ入ったあと戻ってこなくなり、それを探しにいった猟師たちもみんな戻らなかった。

あるとき、見知らぬ猟師が王さまに森の中に入る許可を得ると、沼の中に山男が寝そべっているのを発見する。

山男は城の中庭のおりの中に入れられ、鍵はお后が預かることになった。

 

 

王さまの8歳の息子が遊んでいると、金のボールが山男のおりの中に入ってしまう。

男の子は何度も山男にボールを返してほしいとたのむが、山男はおりの戸を開けてくれないとだめだという。

山男は男の子におりの鍵がお后のまくらの下にあることを教え、男の子はどうしてもボールを返してほしかったのでおりの戸を開けてしまう。

すると、山男はおりを出て、しまいには男の子をかかえて森の中へ帰っていく。

山男は男の子をこらしめるつもりはなく、いうことを聞きさえすれば自分のもとで生活させてやると安心させる。

次の朝、山男は男の子を金の泉に案内し、そこでなにも泉の中に落ちないようにみはっているよう命じる。

男の子は気をつけていたが、山男をおりから出すときに負った指の傷が痛みだし、思わず水の中につっこむとその指は金色になる。

山男は男の子が指を泉の中に入れてしまったことに気づいていて、次はかならずなにも入らないようにすることを命じる。

しかし、男の子は2日めも3日めもあやまって髪を泉の水につけてしまい、その髪の毛はすっかり金色になる。

山男は男の子が試験に失敗したといって、世の中へ出ていって経験をつんでくるよういう。

だが、なにか困ったことがあれば、森の中へ来て「鉄のハンス」と呼べば助けてやると話した。

 

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男の子は大きな町にやってきて、そこの城でコックの見習いとなる。

男の子は自分の金色の髪を見られるのがいやで、王さまのテーブルへごちそうを運ぶときもぼうしを外さなかったので、王さまは無礼だと怒り、男の子は庭師の見習いとなった。

あるとき見習いが庭で仕事をしていて、すずもうとぼうしを脱ぐと、髪がきらきら輝いてその光が王女の寝室へ差しこむ。

王女は窓の外から見習いを見て、花束を持ってくるように命じる。

見習いはぼうしをかぶって王女の部屋へ花束を持っていくと、王女は無理やり頭からぼうしをはぎとる。

見習いが逃げようとすると、王女は金貨をひとつかみ与える。

このようなことが3日続いたが、王女はぼうしをうばえず、見習いはもらった金貨をすべて庭師に与える。

 

 

まもなく、国で大きな戦争がはじまり、王さまの兵隊が集められると、庭師の見習いも戦に出たいとたのんだ。

ほかの家来からばかにされていた見習いは足の悪い馬しか与えられなかったが、そのまま森へ行き、「鉄のハンス」と呼んで山男にしっかりした馬を願った。

山男はりっぱな馬に加えて、鉄のよろいに身をかためた軍人たちも用意する。

王さまの軍隊は負けようとしていたが、そこで見習いの軍勢が敵におそいかかり、敵を残らずうちとる。

見習いは馬と軍人たちを山男に返し、足の悪い馬で城にもどった。

王さまは見知らぬ若者に戦で助けられたことを王女に話し、王女は庭師から、見習いが「自分がいなかったら戦は負けていた」と話していたことを耳にする。

王さまはその見知らぬ若者を呼びよせるために、3日つづきの祝宴をもよおして、王女に金のりんごを投げさせるというおふれを出すことを決める。

おふれが出ると、見習いは鉄のハンスのところへ行き、王女の投げる金のりんごを手に入れたいと願う。

鉄のハンスはみごとなよろいとかぶと、そして馬を用意してくれ、見習いは祝宴に行き、金のりんごを取るとすぐに走りさって逃げる。

2日めも同じようなことが起こり、王さまは次の日も若者が逃げだしたら力ずくで引きとめることを決める。

3日めに見習いが金のりんごを受けとって逃げだすと、王さまの家来たちが追いかけた。

見習いは足に傷を負っただけで逃げきるが、かぶとが落ちてしまったので家来たちは金色の髪の毛を目撃する。

家来たちはすべてを王さまに報告し、王女は庭師から見習いが金のりんごを持っていたという話をきく。

王さまは見習いを呼びだし、王女は見習いがかぶっていたぼうしをはぎとる。

若者は証拠の金のりんごと足に負った傷を王さまに見せ、戦で加勢したのも自分であると話したので、王さまは若者に感謝し、お礼はなにがいいかとたずねる。

若者は王女と結婚したいと願い、2人の結婚式があげられる。

そこには若者の両親、そして魔法が解けて王さまの姿となった鉄のハンスがあらわれた。

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