KHM127 『鉄のストーブ』のあらすじ

鉄のストーブ(原題:Der Eisenofen)

 

グリム童話、『鉄のストーブ』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかしある王子が魔女の魔法で森の中の鉄のストーブに閉じこめられたままになり、だれも王子を救うことができなかった。

あるとき、1人の王女が森の中で9日も迷ってしまい出られずにいると、鉄のストーブから声がきこえ、道を教えるかわりに自分と結婚するようにいう。

王女は家に無事帰れることになるが、それとひきかえに鉄のストーブと結婚しなければならないと王さまにいう。

王さまはかわりに美しい粉屋の娘を鉄のストーブのところに送ることにきめて、粉屋の娘に鉄のストーブから持ってくるようにたのまれていたナイフをもたせた。

鉄のストーブがたのんだ通りに粉屋の娘はナイフでストーブに穴を開けようとするがうまくいかず、やがて夜が明けると鉄のストーブはその女性が王女ではないことに気づいて追い返す。

 

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次に王さまはより美しい豚飼いの娘を送るが、粉屋の娘とまったく同じ目にあう。

しかたなく王女自身が約束通り鉄のストーブのところへ行き、ナイフで穴を開けようとすると成功し、中をのぞくと美しい若者が見えたので、王女はその若者が好きになった。

やがて王子は鉄のストーブから出ることができたが、王女は結婚する前に父親と会わせてほしいと王子にたのむと、王子は3言しか口をきいてはいけないといった。

しかし王女は父親に会うと3言以上話してしまったので、鉄のストーブは消えて、王子はガラスの山とよく切れる剣を超えて遠くに移されてしまう。

 

 

王女は王子を探すが見つからず、9 日間探しまわっていると、森の中で1軒の小さな家を見つける。

その中にはヒキガエルたちが住んでいて、王女を歓迎した。

王女はヒキガエルたちに食べるものと寝る場所を与えられ、次の日には、王子のもとへガラスの山や剣を超えていくための3本の針とすき車をヒキガエルたちに与えられた。

加えてクルミも3つ与えられ、王女は旅立っていった。

 

 

王女は針とすき車を使って道を超え、美しい大きなお城にたどりつき、そこで召使いとしてやとってもらう。

王子は、王女が死んだと思っていたので、ほかの女と結婚しようとしていた。

あるとき王女はヒキガエルからもらったクルミを食べようとそれを割ると、中からりっぱなドレスがあらわれる。

王子のいいなずけはそのドレスの話を聞いて買い取ろうとするが、王女はドレスと引きかえに王子の部屋で一晩休ませてほしいとたのむ。

いいなずけは王子に眠り薬を飲ませてから王女を部屋に入れたので、王子はぐっすり眠っていた。

そこで王女は自分が王子を鉄のストーブから救いだし、遠い道をこえてこの城に来たことを、眠っている王子に向かって話しつづけ、それを召使いたちは聞いていた。

 

 

次の日に、2つ目のクルミからさらにきれいなドレスがあらわれ、前の晩とまったく同じことが起こる。

そしてまた次の日に最後のクルミからこのうえなくきれいなドレスがあらわれて、それをほしがるいいなずけに王女は同じように王子の部屋で過ごさせてもらえるようたのむ。

王子はその晩、眠り薬を飲んでしまわないように用心していたので、王女が話をすると王子はとび起きて、ほんとうの花嫁はその王女であったことに気づく。

2人は夜のうちに城から逃げだして、王女が来た道をたどり、森の中のヒキガエルの家に入ると、とたんに魔法が解けて、ヒキガエルたちは王さまの子どもたちの姿にもどる。

家は大きなお城に変わったので2人はそこで結婚式を挙げ、王女の父王も連れてきて、仲良く幸せに暮らした。

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