KHM122 『キャベツろば』のあらすじ

キャベツろば(原題:Der Krautesel)

 

グリム童話、『キャベツろば』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし若い猟師が歩いていると、年をとったおばあさんが猟師に食べものと飲みものを恵んでくれとたずねる。

猟師は飢えたおばあさんのことをかわいそうに思い、やれるだけの金を渡してやる。

するとおばあさんはその心やさしい猟師に、願ったところに連れていってくれるマントと、食べれば朝起きるたびにまくらの下から金貨が出てくるようになる鳥の心臓のありかを教えた。

猟師はおばあさんにいわれた通りの場所へ行くと、鳥たちがマントを取り合っているところへ出くわしたので、そのマントを撃ちおとし、いっしょに落ちてきた鳥の心臓を食べる。

すると次の日から、起きるたびに1枚ずつ金貨が見つかるようになる。

猟師はこのまま家にいても退屈だと思い、旅に出ることを決めて家を出ていった。

 

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猟師がある森のはずれまで来ると、そこにお城があり、窓のところに魔女のおばあさんときれいな娘がいた。

魔女は猟師がすばらしい宝を持っていることを知っていて、それを奪いとるために自分のいう通りにするようにと娘に話す。

猟師は窓にみえた娘に心惹かれ、城で休ませてもらおうと入っていくと、とてもていねいなもてなしを受ける。

おばあさんは魔法の飲みものを猟師に出させ、猟師はそれを飲むと鳥の心臓を吐きだし、娘はそれをおばあさんにいわれた通り、こっそり飲みこむ。

魔女は、次はマントを手に入れるたくらみを娘に話し、猟師のことをかわいそうに思っている娘をおどしつけて指示通りにするようにいう。

娘に惚れこんでいた猟師は、あるとき娘がだれも行けない向こうのざくろ石の山にある宝石がほしいというと、マントを使っていっしょにそこへ連れていってやる。

そこで宝石を取ったあと、魔女に魔法をかけられた猟師はそのままぐっすり眠りこみ、娘は魔女にいわれた通り、宝石とマントを持って猟師を置いてひとりで城に戻ってしまう。

 

 

目を覚ました猟師は自分が裏切られたことを知り、どうしていいかわからずにいると、大男がそこにやってきて話しているのを耳にする。

そのまま山の頂上までのぼっていけば雲が運びだしてくれるという秘密を知り、猟師はそのとおりに山のてっぺんまで登ると、雲がつかまえてくれた。

雲はそのまま猟師を連れていき、大きな菜園のところで降ろした。

猟師はお腹が空いていたので、そこにあったキャベツを食べると、とたんに体がロバになってしまう。

そしてべつの種類のキャベツを食べるとすぐに人間の体にもどり、猟師はそのキャベツの力で自分を裏切った女たちに復讐をしてやろうと決める。

 

 

猟師は顔を茶色くぬってから城に行き、魔女に王さまの使者を名乗って、この世でいちばんおいしいキャベツを持っているが疲れたので休ませてほしいと話した。

魔女はそのキャベツの味見がしたいといって、猟師を中に入れ、台所でキャベツを待ちきれずに食べるととたんにロバに変わってしまう。

その後、そこでつまみ食いをした女中も同じようにロバに変わった。

そして猟師は残った娘にもキャベツを食べさせたので、娘もロバに変わり3頭のロバたちは中庭でかけまわっていた。

猟師は自分の姿を元にもどし、ロバたちの前でこれは復讐だということを告げ、3頭とも粉屋の主人のところへ連れていって買い取ってもらう。

魔女であるいちばん年寄りのロバは1日3回なぐって1回えさをやり、女中ロバは1回なぐって3回えさをやり、娘のロバはなぐらずに3回えさをやるよう言いつけた。

 

 

2,3日後、城に戻っていた猟師のもとへ粉屋の主人がやってきて、魔女のロバが死んだことを伝えた。

あとの2頭も長くはもたなさそうだというので、猟師はかわいそうに思って2頭を連れもどすようにいい、人間の姿にもどるキャベツを食べさせた。

人間の姿にもどったとたん娘はひざまずいて猟師に自分のしたことをあやまり、マントは返し鳥の心臓は吐きだすという。

猟師はそこで、娘を妻にむかえることに決め、心臓はそのままでいいといってやる。

2人は結婚式をあげ、死ぬまで楽しく暮らした。

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