KHM059 『フリーダーとカーテルリースヒェン』のあらすじ

フリーダーとカーテルリースヒェン(原題:Der Frieder und das Katherlieschen)

 

グリム童話、『フリーダーとカーテルリースヒェン』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、フリーダーとカーテルリースヒェンという若い夫婦がいた。

ある日、フリーダーが畑に出るとき、カーテルリースヒェンに焼いた肉と飲み物を用意しておくようにいった。

食事時になって、カーテルリースヒェンはソーセージをフライパンで焼きはじめ、焼いているあいだに地下室でビールをくんでこようと、ジョッキを持って下におりていった。

地下室でビール樽の栓をぬいてしばらくすると、犬がソーセージを持っていくかもと不安に思って、そのまま階段をのぼっていった。

犬はソーセージをくわえて逃げていったので、カーテルリースヒェンは後を追ったが取り戻せなかった。

 

 

すんだことはしょうがないと言いながらゆっくり戻ると、ビールは樽から流れっぱなしだったため、樽はからっぽになっていた。

カーテルリースヒェンはフリーダーに気づかれないようにと、小麦粉をビールの上にまき、満足した。

フリーダーが戻ってくると、カーテルリースヒェンはソーセージとビールになにが起こったかを全部話した。

するとフリーダーは、上等な小麦粉をまき散らす必要なんてなかったといい、そんなこと知らなかったというカーテルリースヒェンを見て、自分が用心しなくてはいけないことを実感した。

 

Sponsored Links

 

フリーダーは、金貨をおもちゃのお金だと言って、それらに手をふれないよう、カーテルリースヒェンに伝えた。

カーテルリースヒェンは何もしないと約束したが、夫が出ていくと、小売商人たちが鉢やつぼを売りにやってきた。

カーテルリースヒェンは、自分では金貨に近よれないので、商人に牛小屋の飼い葉桶の下から取ってくるよう伝えた。、

悪者たちはそこで金貨を見つけて、鉢やつぼを置いて逃げていった。

カーテルリースヒェンは、まだ家には食器があったので、つぼの底をぜんぶうちぬいて、垣根の杭にひとつひとつ刺して飾った。

戻ってきたフリーダーがつぼのことを聞くと、商人から黄色いおもちゃのお金で買ってしまったと答えた。

フリーダーは、それは自分の全財産だったと話し、カーテルリースヒェンはそんなこと知らなかったというが、やがて金貨を取りもどしにどろぼうのあとを追うことを提案する。

そして、夫も賛成し、カーテルリースヒェンに途中でおなかが空いたときのために、バターとチーズを持ってくるようにいった。

 

 

2人は出かけるが、フリーダーの方が足がはやく、カーテルリースヒェンは、自分のほうが帰るときは先になるから有利だ、と思いながらあとからついていった。

山のふもとにくると、道の両側に荷車の通っていった深いわだちがあった。

カーテルリースヒェンは、こんなにおしつぶされた道がかわいそうだと思い、持ってきたバターをわだちの両側にぬりつけた。

すると、チーズがポケットから落ち、山をころがっていった。

カーテルリースヒェンは、もう1つのチーズに走っていかせて取ってきてもらおう、と考えチーズをもう1つ落とした。

それでもチーズはもどってこないので、さらにチーズをひとつひとつなくなるまで落としていった。

そして、そのうちチーズはついてくるだろう、と思ってカーテルリースヒェンは先へ進んだ。

 

 

しばらくしてフリーダーは、お腹が空いたから持ってきたものをくれというので、カーテルリースヒェンはバターとチーズのことを話す。

フリーダーはそんなことをしてはいけなかったといい、2人は何もつけないパンを食べた。

そしてフリーダーはカーテルリースヒェンに、戸締りはしたのかとたずねると、カーテルリースヒェンは、そんなこと前もっていってくれなくちゃと言う。

夫はカーテルリースヒェンに戸締りをしに家へ戻ってカギをかけ、他の食べものを持ってくるように言いつける。

カーテルリースヒェンは家に戻って、ほしくだものと酢を1杯とって、二枚戸のうち上の戸のカギを閉め、下の戸をはずして肩にかつぎ、これを守っていれば家は安全だと思った。

フリーダーは戸を持ってきたカーテルリースヒェンを見て、とんでもないことをしたがもう引き返すのも遅いと思い、戸をそのままカーテルリースヒェンに持たせて進んだ。

そしてカーテルリースヒェンはくだものと酢を戸につりさげて歩いていき、暗くなったので2人は木にのぼって一夜を明かそうと決める。

 

 

しばらくすると、あの悪者連中がやってきて2人のいる木の下にこしかけ、盗んだものを分けようとしていた。

フリーダーは石を集めて投げようとするが、悪者たちには当たらなかった。

そのうちカーテルリースヒェンはかついだ戸が重くなってきて、これはほしくだもののせいだと思い、フリーダーにくだものを落としてもいいか、とたずねる。

がまんならないというカーテルリースヒェンにあきれたフリーダーは、もう好きにするようにと言った。

そこで、くだものが枝から落ちると、下の連中は、鳥が糞をしたのだと思った。

同じようにカーテルリースヒェンは、重いといって酢をこぼすと、悪者たちは露がもうしたたり落ちてきたと勘違いする。

そしてしまいにカーテルリースヒェンは、がまんできず戸を投げ落とすと、悪者たちは悪魔が木からおりてきたと言って、何もかも置いて逃げだした。

朝になり、2人は木からおりて、自分たちの金貨を残らず見つけ、家へ持ちかえった。

 

 

家に戻り、フリーダーはカーテルリースヒェンしっかりはたらくよう言うと、カーテルリースヒェンは畑に行って穀物を刈りとりに出た。

カーテルリースヒェンは畑にくると、まずは食事をしようときめて、そのままお腹がいっぱいになると眠くなった。

そして、うとうとしながら刈りいれをしたので、そのまま自分の服を全部2つに切ってしまう。

そのまま眠りこみ、目覚めると半分はだかであることに気づいた。

その身体を自分のものではないと思いこんで、フリーダーを呼び、カーテルリースヒェンは家にいるかとたずねる。

フリーダーが、中で横になって寝ているだろうと答えると、自分は家にいるんだと言ってカーテルリースヒェンは去っていく。

 

 

村の外に出るとカーテルリースヒェンは悪者たちを見つけ、盗みに入ろうとしていたので、自分も手伝うと申しでる。

しかし、わざわざ自分たちが盗むことをさけぶカーテルリースヒェンを見て、悪者たちは彼女をやっかい払いしようと考えた。

そこで、悪者たちはカーテルリースヒェンに、牧師がカブを持っているから、そこへ行ってカブを引き抜いてくれと言った。

カーテルリースヒェンはその畑に行き、カブをぬこうとしていると、1人の男がそれを見て悪魔がいるのだと思い、牧師にそれを告げた。

牧師は足が悪かったので男におんぶをしてもらって畑に来ると、カーテルリースヒェンが起きあがって大きな背のびをした。

すると2人は、悪魔だと叫んで、大急ぎで逃げだした。

牧師は怖さのあまり、足が悪かったのに背負ってきてくれた男よりはやく走ることができた。

スポンサーリンク