KHM052 『つぐみの髭の王さま』のあらすじ

つぐみの髭の王さま(原題:König Drosselbart)

 

グリム童話、『つぐみの髭の王さま』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

王さまには1人の娘がいて、とても美しかったが傲慢で、求婚してくる男たちをつぎつぎとことわり、さらにその者たちをあざけっていた。

ある日、王さまが姫と結婚したい者たちをすべて招待して、盛大な宴をもよおした。

王さまから貴族まで、位の高い順に並べられ、ひとりずつ姫に紹介されたが、姫はその者たちのあらさがしをして、あざけって笑いものにした。

とくに一番笑いものにしたのは、一番高い位の王さまで、すこしあごが曲がっていたので、姫は「つぐみひげの王さま」と名づけた。

父は娘の傲慢さにカンカンに怒り、つぎに戸口にやってきた最初の一番いい物乞いを娘と結婚させると誓う。

まもなくして、あるほどこしを求める楽士がやってきた。

王さまは彼の歌を気に入ったため、その楽士と娘を結婚させることにした。

姫の反抗もきかず、すぐに牧師がよばれて2人は結婚させられた。

そして、姫は物乞いの妻になったので、王さまはすぐに姫を城から追い出した。

 

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物乞いは姫をつれて森、草原、そして都へ出ると、姫はこの美しい場所は誰のものなのかとたずねる。

物乞いは、これはつぐみひげの王さまのものだというので、あのとき彼と結婚しておけばよかったと姫は後悔する。

そして物乞いは姫を自分の小さな家に連れていくと、召使いがいないので全部自分で世話するようにと話す。

姫は火を起こすことも、料理をすることもできず、どうにか2人で食事にありつき、そのままベッドについた。

 

 

翌朝、物乞いは姫をベッドから追い立てて、家事をさせた。

食料も2日で食べつくしてしまったので、物乞いは仕事をはじめなければならないといって、ヤナギの枝を切ってきて、姫にかごを編ませる。

しかし、姫は枝で手を傷つけてしまい、物乞いは糸つむぎの方がいいのではないかというので、姫は試してみるが、それでもすぐに手を傷つけてしまう。

夫は姫に、つぼや食器を市場にもっていかせ、店を出して売ることをすすめる。

姫が美しかったので最初はとてもうまくいき、多くの人がたくさんお金を置いていった。

そして夫が新しい食器を買ってきて同じように姫が売りに行くと、酔っぱらいの軽騎兵がやってきて食器の中にふみこみ、すべて割れてしまう。

姫は途方にくれて夫に話をすると、もうしっかりした仕事はできないから、王さまのお城の台所の下ばたらきの仕事をするようにといわれる。

姫はとても大変な仕事をしながら、残った食べ物をもらい、それを夫婦で食べて過ごした。

 

 

ある日、一番上の王子の結婚式があり、姫はそれを見物にいくと、とても豪勢な様子をみて、自分をこの身分までおとしめた傲慢さを呪った。

その中のごちそうを少し召使いが投げてくれたので、それをつぼに入れて持ち帰ろうとしていると、とつぜんある王子が入ってきて、姫の手をとりダンスに誘おうとする。

その王子は姫がからかったつぐみひげの王さまで、姫はことわろうとしたが、王子がむりやり姫を広間に連れていった。

そのとき、姫のもっていたつぼが落ちてごちそうがちらばり、まわりの人から笑いものになった。

姫はとても恥ずかしく思い、逃げようとしたが、つぐみひげの王さまに追いつかれる。

つぐみひげの王さまは姫に、前に自分を見くだした姫の高慢さをこらしめるために自分は物乞いのふりをして姫とすごし、酔っ払いの軽騎兵にもなりすましていた、と話す。

姫は、自分が大きな過ちを犯していて、もう王さまの妻になるような資格はない、と泣きながらいう。

王さまは姫を安心させて、これから自分たちの結婚式をおこなうといって、お姫さまはドレスを着せられる。

姫の父の王さまや宮廷の人たちが招かれ、姫とつぐみひげの王さまの婚礼は祝われた。

こうして、心からのよろこびがはじまった。

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