KHM048 『ズルタンじいさん』のあらすじ

ズルタンじいさん(原題:Der alte Sultan)

 

グリム童話、『ズルタンじいさん』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

ある農夫は、ズルタンという名の忠実な犬を飼っていたが、その犬は年をとって歯がぜんぶ抜けてしまい、なにもかみつくことができなかった。

ある日、農夫は奥さんに、「ズルタンはもう役立たずだから、明日撃ち殺そう」という。

奥さんは、誠実に仕えてきた犬を死ぬまで飼ってあげようと止めるが、農夫はもう用なしだといってきかなかった。

 

 

ズルタンはそのやりとりを聞いてしまい、悲しくなった。

ズルタンには森にオオカミの友だちがいたので、オオカミに自分の悲しい運命のことを話した。

すると、オオカミはズルタンのためのいい作戦を思いつく。

それは、明日夫婦が赤ちゃんをつれて草刈りに出かけたとき、オオカミが赤ちゃんをさらうふりをし、それをズルタンが追いかけて取り返してくるというものだった。

そうすれば農夫はズルタンを赤ちゃんの命の恩人だと思い、殺すことができなくなって、ズルタンは一生困らずに暮らすという計画だった。

 

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次の日、ものごとは計画通りにすすみ、ズルタンが赤ちゃんを取り返してくると、農夫はよろこんでズルタンに一生楽をさせてやることにした。

それから、ズルタンは何不自由なく幸せに暮らすことができた。

 

 

オオカミはしばらくたってズルタンをたずね、今度自分が農夫のヒツジをさらっていくが、見て見ぬふりをしてくれ、とたのむ。

しかしズルタンは、自分はずっと主人に忠実にしてきたので、それをするわけにはいかないとこたえた。

オオカミはズルタンが本気でいっているのではないと思いこみ、夜中にヒツジをさらおうとするが、ズルタンからすでにオオカミの計画をきいていた農夫はオオカミを打ちのめし、オオカミは逃げていくことしかできなかった。

オオカミは怒り、次の朝、イノシシを使いにして、決着をつけるためにズルタンを森の中に呼びだす。

ズルタンは自分の仲間として、3本足の猫をつれていくしかなかった。

オオカミとイノシシは森の中で待っていたが、遠くからやってくるズルタンと猫をみて、猫のぴんとのびたシッポをサーベルだと勘ちがいした。

 

 

さらに、猫が3本足で歩いてくるたび石を拾いあげていたが、それを自分たちに投げつけるのではないかと思った。

オオカミとイノシシはこわくなってしまい、オオカミは木の上に、イノシシは葉のかげにかくれた。

ズルタンと猫は、約束の場所にきてもだれもいないので、あたりを見まわすと、イノシシの耳が動くのをみつけ、猫はそれをネズミだと勘ちがいしてとびかかってかみついた。

イノシシは逃げだし、木の上にかくれてるやつが悪いんだ、とさけんだ。

ズルタンと猫は上をみると、おくびょうなオオカミを見つけ、オオカミは恥ずかしくなって、ズルタンからの仲直りの申しでを受けいれた。

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