KHM040 『強盗のおむこさん』のあらすじ

強盗のおむこさん(原題:Der Räuberbräutigam)

 

グリム童話、『強盗のおむこさん』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし、1人の粉屋には美しい娘がいて、粉屋はその娘がよい結婚をしてくれたらと望み、ちゃんとした人があらわれたら、その人に娘をやろう、ときめた。

そこに1人の求婚者があらわれ、見るからにお金もちそうで、粉屋はその人になんの文句もつけようがなく、娘を花嫁にやる約束をする。

ところが、娘はそのお婿さんが好きになれず、かれを見たり考えたりするたび、とてもおそろしい気持ちになった。

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あるとき、お婿さんは娘に、自分は遠くはなれた深い森に住んでいると話す。

そして、娘が道に迷わないよう、灰をまいておくので、日曜に家にくるよう招待をする。

日曜になり、娘はとても不安でたまらなくなって、道にしるしをつけるために、エンドウマメとレンズマメをたくさんポケットにいれて出かけた。

娘は森の入り口で灰をみつけるが、すすむごとにマメを道の左右にまいた。

1日かかって森のまん中にたどりつくと、その暗い中に1軒の不気味な家をみつける。

家の中に入ると、中にはだれもおらず、そこに1羽の鳥が、帰れ、ここは人殺しの家だ、と叫んだ。

娘はそのまま部屋から部屋へと歩いたが、誰もみつからず、地下室へおりていく。

すると、そこにはとても年をとった女がいて、娘に、ここは人殺しの巣窟で、おまえは死神と結婚をすることになる、かれらは人食いだ、と話す。

そして、娘を樽のうしろに連れていき、動かないように言いつけ、盗賊たちが寝たらいっしょに逃げだそう、という。

まもなく、とてもおそろしい盗賊たちがもどり、1人の若い娘を連れていて、連中はその娘に白、赤、そして黄色のワインを3杯のませる。

すると若い娘の心臓は破裂してしまい、連中はその娘の服をひき裂いて、からだを細かく切りきざみ、塩をふりかける。

樽のうしろで、花嫁はふるえおののいた。

盗賊たちの1人が、殺された娘の指に金の指輪をみつけ、その指輪はすぐにはずせなかったので、指を切り落とす。

すると、その指は高くはね上がり、花嫁のひざの上に落ちる。

盗賊たちはそれを探しにかかるが、おばあさんが、探すのは明日にしてとりあえず食事をしろ、という。

盗賊たちはそのまま食事をはじめるが、おばあさんはかれらのワインに眠り薬をいれたので、連中はそのまま地下室で眠りはじめた。

花嫁は連中の寝ている間をこっそりすりぬけて、おばあさんといっしょに人殺しの家から逃げだした。

道しるべの灰は風で吹きはらわれていたが、まいてあったマメが芽を出していて、月明かりの中、道をおしえてくれた。

朝になって家に戻ると、娘は父親にこれまで起きたすべてのことを話した。

 

婚礼の日になり、粉屋は親戚や知り合いの人たちみんなを招待してあった。

式では花嫁はひとことも話さなかったので、お婿さんが、何か話すようにと花嫁にいう。

花嫁は、1つの夢をみたといって、森の中で、ある人殺しの家にたどりついた、と自分の身にふりかかったことを話しはじめる。

そして、若い娘から切り落とされた金の指輪のはまった指が、自分のひざの上に落ちた、というところで、花嫁はその指をそこにいる人たちに見せる。

盗賊は顔をまっ青にして、逃げだそうとするが、客たちがしっかりつかまえて、裁判所にひき渡す。

そして、盗賊たちは1人残らず、処刑された。

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