KHM034 『知恵者エルゼ』のあらすじ

知恵者エルゼ(原題:Die kluge Else)

 

グリム童話、『知恵者エルゼ』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

男には1人の娘がいて、その娘は「かしこいエルゼ」とよばれていた。

父親はエルゼを結婚させようとしていて、ある日ハンスという男がやってきた。

ハンスは、エルゼが本当にかしこいならば結婚すると言った。

両親は、エルゼはほんとうにかしこいのだと言いきかせ、その晩、みんなで食事をした。

母親がエルゼに地下室へいってビールをとってくるようたのんだので、エルゼはいわれた通りに地下室にいった。

ビールをくんでいる間も目をむだにしないようまわりを見まわすと、ちょうど自分の真上に小さいツルハシが打ちこんだままになっているのを見つけた。

エルゼは、もし自分がハンスと結婚したら子どもができ、その子に地下室にビールをくみに行かせることになり、そうするとこのツルハシが落ちてきてその子を殺してしまうと考え、強く泣きはじめた。

 

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上では家族がビールを待っていたが、エルゼがまったく戻ってこないので、女中に地下室のようすを見にいかせた。

女中はエルゼが泣いているのをみて、なぜ泣いているのかとたずねると、将来自分がハンスと結婚して子どもができ、その子どもがここへビールをくみにきて、ツルハシがそこに落ちてきて子どもを殺してしまうのだと話した。

女中は、エルゼはなんてかしこいのだと思い、エルゼといっしょに泣いた。

 

 

上では、女中が帰らないので、こんどは下男に地下室のようすを見にいかせた。

下男はエルゼと女中が泣いているのをみて、なぜ泣いているのかとたずね、エルゼはまたツルハシが子どもを殺してしまう話をした。

下男は、エルゼはなんてかしこいのだと思い、エルゼと女中といっしょに泣いた。

 

 

みんなが戻らないので、つぎは母親が地下室にようすを見にいった。

母親はエルゼと女中と下男が泣いているのをみて、なぜ泣いているのかとたずねると、またエルゼはツルハシが子どもを殺してしまう話をした。

母親は、エルゼはなんてかしこいのだと思い、エルゼと女中と下男といっしょに泣いた。

 

 

つづいて、父親も地下室のようすを見にいった。

父親はエルゼと女中と下男と母親が泣いているのをみて、なぜ泣いているのかとたずね、エルゼはまたまたツルハシが子どもを殺してしまう話をした。

父親は、エルゼはなんてかしこいのだと思い、エルゼと女中と下男と母親といっしょに泣いた。

 

 

ハンスはみんながいっこうに戻らないので、地下室にようすを見にいった。

するとみんなが泣いているので、なぜ泣いているのかたずねると、エルゼが同じ話をした。

ハンスは、もうそんなに考えることはしなくてよいから、エルゼと結婚するといい、2人は結婚式をあげた。

結婚してしばらくたち、ハンスはエルゼに、自分ははたらきにいくからエルゼはパンを焼くためのライ麦を刈ってくるようにいった。

エルゼはそうするといい、おかゆを作って外にでたが、まもなくして、刈りをするまえにおかゆを全部食べてしまい、そのまま先に眠ろうと思って、眠りこんでしまった。

ハンスは家に帰ると、エルゼがまだいなかったので本当によくはたらいているのだとおもい、外に見にいった。

しかし、エルゼは麦をひとつも刈らずに眠っていたので、ハンスは家にもどり、鳥をつかまえるための鈴のついた網をエルゼにかぶせた。

そして、ハンスは家にもどり、玄関の戸にカギをかけた。

 

 

しばらくして夜中になり、ようやくエルゼは目をさますと、歩くたびに鈴がなるので、エルゼはおどろき、自分がほんとうにかしこいエルゼなのかどうかわからなくなってしまった。

そして、家の者に自分はエルゼなのかきいてみようとおもい、家の玄関まで行くと、カギがかかっていたので、ノックしてエルゼは家にいるかときいた。

すると、ハンスがエルゼは家にいるとこたえたので、エルゼはびっくりして自分はエルゼではないのだとおもい、よその家にいった。

しかし、人々は鈴の音がきこえたので夜警なのだとおもい、扉をあけることはしなかったので、エルゼはどこにも泊まることができなかった。

こうして、エルゼは村からでていき、それからだれもエルゼを見かけたものはいなかった。

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