KHM024 『ホレのおばさん』のあらすじ

ホレのおばさん(原題:Frau Holle)

 

グリム童話、『ホレのおばさん』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

ある未亡人に2人の娘がいた。

1人は美しくてはたらき者、もう1人はみにくくてなまけ者だった。

未亡人は本当の娘であるなまけ者の方をかわいがり、はたらき者の方に全てのことをやらせていた。

はたらき者の娘は毎日大通りの泉のそばで、糸をつむがなくてはならず、指からは血が流れていた。

 

 

ある日、糸巻きの巻き枠が泉に落ちてしまう。

娘は泣きながらまま母にそれを話すと、まま母はとても怒って、娘にそれを取ってくるよう言いつけた。

娘は思わず泉の中に飛びこみ、気を失ってしまう。

しばらくして気がつくと、彼女の前には美しい草原が広がっていた。

 

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草原を歩いていくとパン焼き窯があり、なかにはパンがたくさん入っていた。

そのパンは娘に、焦げてしまうから出してくれとお願いをした。

娘は、ひとつひとつ全てのパンを取り出し、先に進む。

すると今度は、リンゴの木があり、そこにはリンゴがたくさんなっていた。

リンゴは娘に、食べごろだからゆすってくれとお願いをした。

娘は木をゆすりリンゴが全てなくなるまでふるい落とし、山積みにならべて先へ進んだ。

 

 

やがて娘は小さな家を見つけ、その中には大きな歯をしたおばあさんがいた。

娘は逃げようとしたが、おばあさんは娘にここで仕事をしながら暮らさないかと話しかける。

その仕事は、ベッドをととのえてふとんをふること。

するとその羽毛は、下界では雪になるのだという。

雪を降らせるこのおばあさんは、「ホレおばさん」として知られていた。

 

 

娘はそのおばあさんのもとではたらくことを決め、精一杯おばあさんの言う通りにベッドのふとんをふった。

その暮らしはとても快適でよいものだった。

しかし、しばらくすると娘は自分の家が恋しくなってしまった。

おばあさんにそれを話すと、おばあさんはそれが娘の望みなら地上に返すといい、大きな門の前へ娘を連れていった。

そこでは金の雨がたくさん降っていて、娘の体にはりついた。

おばあさんは娘がよくはたらいたので、それを持っていくように言った。

娘は地上の世界に戻り、金でおおわれたままで母のところへ戻ったので優しく迎えられた。

 

 

娘は母にすべてを話すと、母は自分のなまけ者の娘にも幸せをつかませようと、はたらき者の娘と同じことをさせた。

なまけ者の娘は泉のほとりに糸つむぎに行き、わざと指を血だらけにし、わざと巻き枠を泉に投げこんだ。

そして、自分も泉に飛びこみ、前の娘と同じように美しい草原にやってくる。

やはりパン焼き窯があり、パンが出してくれるようお願いをしたが、娘は手をよごすといい、何もせずに先へ進んだ。

そしてリンゴの木があり、リンゴがゆすってくれるようお願いをしたが、自分の頭に落ちるかもしれないといって、何もせずに先に進んだ。

やがて、娘はホレおばさんの家をみつけ、堂々と入っていった。

 

 

最初の日は、金のことを考えながらしっかりはたらいたが、やがて2日目からはなまけはじめ、次第に朝も起きなくなっていた。

ホレおばさんは仕事をやめるよう言い渡し、娘を大きい門へと連れて行く。

娘は金が降ってくるとよろこんだが、そこではタールの雨が降っていた。

ホレおばさんは、それが娘のはたらいた分の報酬だと言った。

なまけ者の娘は家に帰ったが、生きている間、体にしっかりついたタールが取れることはなかった。

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