KHM022 『なぞなぞ』のあらすじ

なぞなぞ(原題:Das Rätsel)

 

グリム童話、『なぞなぞ』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

むかし1人の王子がいて、1人の忠実な召使いを連れて旅をしていた。

ある日、大きな森に入りこんでしまった王子は、若く美しい娘を見つけたので、泊めてもらえるかたずねる。

娘は王子に、「自分の家には魔女のまま母がいるので、家に来るのはおすすめできない」と伝えた。

しかし、王子は他の場所を見つけることもできないと思い、そして魔女はこわいと思わなかったので、家のなかに入っていった。

 

 

魔女の老婆はこれを歓迎し、王子と召使いにゆっくり休むよう声をかける。

一方で若い娘は、家では何も食べないようにと2人に忠告する。

 

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しっかり眠った翌朝、2人が家を出ていこうとすると、魔女の老婆が飲み物を渡そうとする。

王子は、魔女が飲み物を取りに行っている間に、馬に乗って逃げた。

召使いのほうはまだ鞍をつけておらず、魔女が戻ってきたときにその場に残っていた。

老婆がその飲み物を差し出したとたん、グラスがはじけて中の飲み物が馬にかかってしまった。

その毒はとても強く、馬はすぐに倒れて死んでしまった。

召使いは王子のところに走って追いつき、事情を話し、鞍を取りに馬のところに戻った。

そこではカラスが馬の肉をむさぼっており、召使いはそのカラスを食料にしようと、殺して持ち帰った。

 

 

2人はまた森の中でさまよい、今度は宿屋を見つけた。

亭主にカラスを調理するよう渡すが、その宿屋は人殺しの隠れ家であった。

夜に12人の人殺しがやってきて、王子と召使いを殺そうとするが、その前に食卓についてカラスのスープを飲んだ。

すると、そのカラスには強い毒が残っていて、とたんに全員死んでしまう。

宿屋には1人の誠実な娘がおり、王子と召使いに家の宝をすべて見せるが、王子は娘に宝は取っておくよう言い、先へ進む。

 

 

2人はやがて町に入り、そこには美しいが傲慢なお姫さまがいた。

お姫さまは、誰かが自分になぞを出し、解けなかったらその者と結婚する、解けたらその者の首をはねる、というおふれを出していた。

制限時間は3日だったが、お姫さまの解けなかったなぞは今までなく、すでに9人の犠牲者がでていた。

 

 

王子はそのお姫さまの美しさに目がくらみ、ひとつのなぞを出した。

「ある人が1人もうち殺さなかったのに、12人の者をうち殺した。これは何か。」

お姫さまは考えても解けなかった。

 

 

そこで女中をつかい、王子の寝室へしのびこませ、寝言でなぞをもらすのを聞いてくるように命じる。

しかし、召使いが代わりにベッドで寝ており、女中のマントをはぎとり追い出した。

2日目の晩に、次は侍女をつかわしたが、やはり召使いがマントをはぎとり追い出した。

3日目の晩には、ついにお姫さまがみずからしのびこんだ。

王子はもう大丈夫だと思いベッドで寝ていたが、お姫さまが来たことがわかり、寝ているふりをしながらなぞをもらし、そしてお姫さまのマントをつかんだ。

 

 

翌朝、お姫さまは12人の裁判官の前でなぞを解いた。

だが、王子はお姫さまが自分の寝室にもぐりこみ、答えを聞き出したことを3着のマントとともに裁判官に訴える。

そして裁判官はお姫さまのマントを見て、金と銀で刺繍をすれば、婚礼用のマントになるだろうと言い放った。

 

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