KHM007 『うまい商売』のあらすじ

うまい商売(原題:Der gute Handel)

 

グリム童話、『うまい商売』のあらすじです。

 

* * * * * * * *

 

あるお百姓が、牛を売って儲けた金をカエルの池に投げ込んだ。

カエルの「アク、アク、アク」(ドイツ語のなまりで数字の “8” を意味する)という鳴き声が、お百姓の持っているお金の数とちがったからだ。

だがカエルはそのまま鳴きつづけ、お百姓は機嫌を悪くして歩いて行った。

 

 

つづいて、お百姓は牡牛を一頭買い、その肉を売るつもりだった。

ところが、その肉のにおいにつられた犬がやってきて、「ワス、ワス、ワス」(ドイツ語で “すこし” を意味する)と鳴いた。

お百姓は、売るはずだった肉を、犬にあげてしまった。

犬にあげた肉の代金を肉屋に請求するが、もちろんもらえるはずもなく、とうとうお百姓は王さまにそのことを訴えにいく。

 

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これを聞いた王さまは、そのおもしろさの褒美に自分の娘をやると提案した。

しかし、お百姓はこれを拒否する。

すると王さまは、3日たったら500ほど与えてくれるという。

 

 

お百姓は城を去ろうとすると、戸口にいた兵隊がその金を分けてくれるよう頼んだ。

これに対し、200だけ分けるとお百姓は言った。

その話を、近くにいたユダヤ人が聞いていて、お百姓のもとにやってきて、残りの分を両替すると言い出した。

お百姓は、残る300もユダヤ人に預けることにした。

 

 

3日たって3人は王さまのもとに集まった。

500を与えると王さまが言うと、お百姓はその500はもう自分のものではなく、兵隊とユダヤ人のものだと言う。

そのせいで、兵隊とユダヤ人はその500発ぶんを殴られることになった。

500とは、お金ではなく、殴られる回数のことだったのだ。

 

 

王さまは代わりの褒美として、お百姓に自分の宝くらに入らせた。

くらに入ったお百姓が文句を言っているのをユダヤ人が聞き、そのことを王さまに告げ口する。

それを聞いた王さまは、ユダヤ人にお百姓を連れてくるよう命じる。

 

 

ボロ着で行くわけにはいかないと言ったお百姓は、ユダヤ人の上着を借りた。

2人は王さまの前に姿を見せるが、お百姓はユダヤ人が嘘をついていると言い、王さまもそれに同意する。

ユダヤ人はバツを受け、お百姓はお金と上着を持って家に帰り、うまい商売に満足するのだった。

 

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