グリム兄弟の生涯

グリム童話を作ったのは……もちろんグリムさん、と言いたいところだが、それはちょっと違う。

こちらの記事でも書いているが、グリム童話はそもそもグリムさんが作ったのではなく、編纂したものである。

その大きな役割を担ったのが、かの有名なグリム兄弟である。

今回は、そのグリム兄弟について、どんな人たちであったのか、その生涯を見ていくことにする。

 

 

兄、ヤーコプ・グリム

まずグリム兄のほうから見ていこう。

 

兄の名はヤーコプ・グリム。フルネームは、ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム(Jacob Ludwig Carl/Karl Grimm)と言う。

1785年の1月4日に、ドイツのハーナウというところで生まれた。

 

兄といっているが、実はグリム兄弟は2人だけではない。9人兄弟である。

その中の次男にあたるのがこのヤーコプで、いわゆるグリム兄弟といわれるグリム童話を編纂した2人のうちの、兄だ。だからグリム兄である。

 

小さいころは小柄であったが、そこそこ健康だったらしい。あまり人前に出ることは好きじゃなく、一度も結婚することなくその生涯を終えている。理論的に考えることの好きな、頭のいい人物だった。知的な頭脳明晰タイプだ。

 

ヤーコプは、父のフィリップの死後、積極的に弟や妹たちの面倒を見た。典型的なお兄さんタイプである。

 

文学者としてだけでなく、言語学者、そして法学者としても優秀だった。ドイツの政治にもけっこう絡んだりしている。

 

1863年の9月20日に亡くなった。

 

弟、ヴィルヘルム・グリム

一方、グリム弟はどうだろう。

 

弟の名前はヴィルヘルム。フルネームは、ヴィルヘルム・カール・グリム(Wilhelm Carl Grimm)だ。

1786年2月24日に生まれた。グリム家の三男である。

 

ヴィルヘルムのほうが、兄ヤーコプよりも大柄で、元気でハンサムな男だったらしい。だが、あるときから病気がちになってしまって、ヤーコプほど社会で活躍することはなくなってしまった。

 

しかし、兄とは対照的に社交的だった。兄が生涯独身を貫いたのに対し、ヴィルヘルムのほうは1825年に、ドルトヒェン・ヴィルトという女性と結婚している。昔からの知り合いで、実際グリム兄弟にいくつかのお話を提供していたらしい。ヴィルヘルムの奥さんであったが、ヤーコプも含めグリム兄弟を支えた重要人物の一人である。

 

ヴィルヘルムも、ヤーコプと同じく言語学者であり、大学でも教えている。グリム童話の編纂にあたり、けっこう手を加えたり、口出ししていたらしい。

その生涯は、1859年12月16日に幕を閉じている。

 

グリム童話を世に送り出した2人

グリム童話という、世界で最も読まれている童話集を作った2人の兄弟。

グリム家の兄弟が実は9人だったというのは、意外と知らなかった人も多かったのではないだろうか。

 

実際、ほかの兄弟たちもそれなりに活躍はしているし、中にはグリム童話の編纂に携わっている人もいる。お父さんもえらい人だったらしい。

だがやはり、ヤーコプヴィルヘルムの功績は大きい。

グリム兄弟が生まれ育ったハーナウにあるマルクト広場には、ヤーコプとヴィルヘルムの銅像も建てられている。まさに街を代表する二人である。

これをきっかけに、あなたもグリム兄弟に親しみをもって、グリム童話を読んでみてほしい。

 

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